子どもの人権
子どもを一人の人間として
近年、子どもたちが生まれ育つ家庭や地域の環境が大きく変化しています。
そのようななか、幼い子どもへの虐待や命を奪う事件があとを絶ちません。
本来、子どもは人格を持った一人の人間として尊重されなければなりません。 しかし、家庭の中で子どもが親の考えを押しつけられたり、兄弟・姉妹と比較されたという経験をしたり、家庭で会話をする機会が減少している傾向がみられます。
また、学校へ行くのがいやだったり、差別やいじめを受けた子どもも見られます。 子どもたち一人ひとりの個性を伸ばしながら育てていくためには、物の見方や考え方が培われる乳幼児期・学童期に、「生命を大切にする心」、「思いやる心」、「美しいものや良い行いに感動する心」、「正義感や公正さを重んじる心」などを、日常生活の具体的な場面としてとらえ、適切に対応していくことが大事です。学校・家庭・地域の連携を深め、未来を担う子どもたちの人権意識を高め、人権感覚を磨きましょう。
子どもの人権問題には、次のようなものが挙げられます。
虐待
「児童虐待」とは、保護者が18歳に満たない児童に行う行為で、
- 身体に外傷が生 じたり、または生じる恐れのある暴行(身体的虐待)
- わいせつな行為をすること・させること(性的虐待)
- 減食・長時間の放置等、監護を著しく怠ること(ネグレクト)
- 暴言等、著しい心理的外傷を与える言動(心理的虐待)があります。
虐待は子どもの人権を著しく侵害し、心身の成長に重大な影響を及ぼします。
いじめ
いじめは重大な人権侵害であり、いかなる場合でも許されるものではありません。いじめをはやし立てたり、傍観したりする行為も同じです。
不登校
不登校の原因は、家庭、学校、本人に関わるさまざまな要因が複雑に絡み合っている場合がほとんどです。不登校を問題と決めつけるのでなく、それぞれの子どもに応じたきめ細やかな対応を行う必要があります。
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