企画展 「The 制服展」
市井に残された古いアルバムには、さまざまな姿の日本人を見ることができます。身に着けている服、ヘアースタイル、持ち物・・・。時代によって変化する格好は、それぞれの時代の価値観やモラルを反映しています。 私たちは、これら写真に残る人々の姿のなかの、一定のきまりのある服に注目しました。つまり「制服」といわれるものです。明治3年、陸海軍の軍服服制を皮切りに、官吏、鉄道員、警察官などの制服が定められていきました。また、学制が定められると、それに伴い、学生も各々の学校で制服を着用するようになります。これらの流れは、庶民の普段の生活において、洋服の普及を促すきっかけともなりました。これら、制度としてもたらされた制服とは別に、自然発生した制服もあります。仕事着とか作業着と呼ばれるものです。これらには、職務を効率的に果たすために、さまざまな工夫がなされています。各々の時代の記録を見ても、格好によってその人がどのような職業なのかを想像できるのはそのためです。また、制服は着る人にも影響をもたらすこともあります。それを着ることによって自らを律するという意味も持ち合わせていました。私人から公人への変化です。今風に言うと、「スイッチを入れる」とでもいいましょうか。制服を身に着けることは、職務への誇り・使命を纏うことでもありました。本展に登場する制服は、遠い昔の架空の人物が身に着けていたものではなく、確かに存在した私たちの先達のものです。「働く」「学ぶ」といった、人間の基本的な活動の証です。制服に、それぞれの時代の人々の「生き様」を見てみましょう。
展示期間
平成23年8月2日(火曜日)〜平成23年10月30日(日曜日)
チラシ
体験学習(夏休み親子ふれあい博物館)
- 8月6日(土)自由研究相談
- 8月7日(日)編んでみよう わらぞうり
- 8月12日(金)夏の星空観察会
- 8月14日(日)まが玉をつくろう
通常の体験学習
- 9月23日(祝)マイ看板づくり
- 10月1日(土)秋の薬草観察講演会
- 10月10日(祝)縄文人に挑戦!2 縄文の燻製をつくろう
催しもの
- 7月2日〜9月4日 絵手紙こころピア展 玉名の今昔物語
- 7月16日〜10月23日 ちょっと昔の生活展
- 8月27日 残暑絵手紙申し上げます(絵手紙体験)
- 9月10日〜9月30日 西依成斎顕彰書道展
- 10月4日〜10月16日 書道展1・2・3年
- 10月5日〜10月30日 押し花展
- 10月16、23日 押し花体験
- 10月18日〜10月30日 書道展4・5・6年
※過去の企画展の為、チラシに掲載の情報の内、概要・趣旨などのみ記載しております。
会場
玉名市立歴史博物館 こころピア
開館時間
午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日
毎週月曜日及び祝日の翌日
観覧料
- 一般:300円
- 大学生:200円
- 高校生以下:無料
(20名以上からの団体割引は、一般210円、大学生140円)
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