男女共同参画社会をめざして VOL.34
更新日:2013年12月1日
平成25年度の玉名市男女共同参画フォーラムを、今回初めて九州看護福祉大学の学園祭「優愛祭」との共同企画として開催しました。
多様化する社会の中に存在する多種多様な課題に気づき、さらに福祉分野からみた男女共同参画の視点を交えつつ、生きづらいといわれる現代社会に生きる若者たちへのメッセージを発信しました。
LD(学習障害)だから見つけられた風景 生きづらさの可能性
今回は、発達障害の当事者として活動をされている南雲明彦さんを講師としてお招きしました。高校時代に「理解力はあるが、読み書きがうまくできない」という困難から、引きこもりやうつ、自傷行為、強迫性障害に苦しまれ、21歳の時にLD(学習障害)のディスレクシア(読字障害)であると知ったことでようやく苦しみから解放され、自分と同じような子どもがいなくなることを願って、講演・執筆活動をされています。
南雲さんは、「障害とは何か?」「生きるとは何か?」「リスク要因を分け合うとは何か?」などの当事者であるからこそ、気づくことについて語られました。
大学の学園祭ということで、福祉・教育職をめざす学生さんの参加が多くありましたが、幅広い年齢層の一般市民の方が来場され、発達障害に対する社会の関心の高さが伺えました。
第2次玉名市男女共同参画計画では、「自分らしく」過ごせるライフスタイルの実現と健康支援や、さまざまな困難を抱えている人々が安心して暮らせる環境の整備を掲げています。今後も多様な視点から男女共同参画の取り組みを推進していきます。
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