朝陽と夕陽 夫婦で世界一周の旅
夫婦で世界をひとまわり。そして、玉名へと移住。
「人との出会いで印象が大きく変わる」
「あらためて玉名の良さに気づきました」
岱明町で暮らす佐藤充・陽子夫妻は、平成29年5月に東京から玉名へ移住し、新たな生活をスタートしました。岱明町生まれの陽子さん(旧姓:福田)は、かつて20歳の時、旧岱明町の広報紙『たいめい』平成15年5月号に「ナイスレディ」として登場。その時、将来の夢は「外国への一人旅。誰にも頼らず、直接異文化にふれてみたい」と語っていました。
若き日にそんな夢を語っていたこともいつのまにか忘れていたという陽子さんでしたが、働いていた東京のアパレル会社で福島県出身の充さんと出会い、結婚。東京での仕事は充実していた反面、忙しさに将来の不安も感じていたそうです。いつか子どもが生まれた時のことを考えて、充さんも来熊の度に好きになっていた、玉名への移住を考え始めました。会社を辞め人生をリセットするタイミングで、今しかできない、2人の夢だった世界への旅を決意。
中南米を皮切りにアメリカからヨーロッパからアフリカからアジアへと、平成28年1月からの1年3カ月で37カ国を巡りました。2人の旅のテーマは、「アウトドアを楽しむ」、「織物のルーツをたどる」。移動は現地の人と同じくバスや電車、さらに1,000キロメートルほどはヒッチハイクで。観光客があまり立ち寄らない少数民族の居住地区や伝統工芸の工房などを訪問し、多くの人々とその暮らしに出会いました。旅の合間に撮影した砂漠や密林、氷山などの大自然、美しい都市の景観、人々の姿は、「旅と世界の素晴らしさ」を感じさせてくれるものばかり。
旅の中で、いろんな発見があったそうです。その土地の印象は、人との出会いで大きく変わるということもその一つ。陽子さんは、「身近な場所だった玉名が、こんなにわくわくできる場所なんだと気づきました」と話します。充さんは、熊本で出会った近所の人たちの温かさや、お裾分けで貰った野菜のおいしさ、夏の暑さが印象的だったそう。さらに、トマトなど季節毎に味わえる新鮮な野菜や、豊富にある温泉、特に貸し切りで利用できる家族湯の存在が「なんて贅沢な」と驚きだったとのこと。また、岱明で見る夕陽は真っ赤で、「感動するほどきれい」と2人は口をそろえます。そして、陽子さんは5月には出産の予定。待望の、家族3人での玉名暮らしが始まります。
2人は今後の目標を、玉名の良さを海外にも発信していけたら、そして、いつか人が集まる場所、日本の素晴らしさを紹介できる場所を2人で築けたら、と話していました。
旅のテーマは“アウトドアを楽しむ”“織物のルーツをたどる”
- “アウトドアを楽しむ” “織物のルーツをたどる”
- 今しかできない 人生の転機となる旅(1年3カ月で37カ国)
- 「逆に日本文化の良さ、素晴らしさに気づいた」
旅で撮りためた写真を写真集『AROUND THE WORLD HIGHLIGHTS』として刊行。
佐藤 充・陽子夫妻
- 佐藤充:1981年福島県生まれ。拓殖大学卒業後、広告代理店に就職。その後、セレクトショップのグラフィックデザイナーとして勤務。初めての一人旅は24歳の頃に1カ月滞在したタイ。退社後、妻と世界一周の旅へ。
- 佐藤陽子:1982年岱明町生まれ。熊本学園大学卒業後、セレクトショップの販売員、Eコマースを経てバイヤーとして海外を飛び回る。夫と九州へ移住することをキッカケに世界への旅を決意。趣味は世界各地の布の収集。
2018年3月6日から20日まで、玉名市役所ロビーで「朝陽と夕陽 世界一周写真展」を開催。多くの人が写真に見入っていました。
引用元:「夫婦で世界一周の旅」『広報たまな』平成30年5月号抜粋(PDF 約673KB)
※本ページは上記記事を元に加筆・修正して作成しました。解説役の人物の年齢・肩書きは平成30年2月1日現在のものです。
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