玉名工業生が間仕切り、フェースシールドを製作
好きなものづくりで地域の役に立ちたい
玉名工業高校の機械科と機械整備部の生徒が、新型コロナウイルスの飛沫感染を防ぐ間仕切り、フェースシールド、マウスシールドを製作しました。「地域の役に立ちたい」と原価で注文を呼びかけ、課題研究や実習の中で製作を続けています。
(写真:マウスシールドを製作する倉田さん)
授業で学ぶ技術を活かして
「新型コロナウイルスで困っている人のため、できることは何だろう」と機械科の緒方誠光主任を中心に考え、2・3年生が教壇に設置するための安価な間仕切り作りに挑戦。授業で学ぶ溶接技術を駆使し、製作しました。
金属板やパイプ、仕切りを上下するための輪っかなど各部品を固定するため、全3カ所を溶接。改良を重ね、黒板の字が見やすいよう透明シートを上下に動かしたり左右に回転したりできるよう工夫しました。
あわせて、より多くの人が手軽に使えるフェースシールドとマウスシールドも製作を開始。共にシールド部分にはペットボトルと同じ素材を使い、マウスシールドのフレーム部分には文房具のレールファイルを使用しています。安価で加工しやすい素材を選びました。
緒方主任によると「最初は近隣地域のために始めたが、予想外にも市内外から多くの問い合わせがあっている。中でも、手話や合唱に取り組む人にとっては、口を覆うマスクよりも透明なシールドの方が役立つという声もあり、よりやりがいを感じている」とのこと。
すでに学校や医療系の施設、社会人サークルなどから、間仕切りは110個、フェースシールドとマウスシールドは合わせて約2400個の注文を受けています(7月末時点)。
機械科で機械整備部にも所属する倉田晃さん(3年生)は「素材を組み合わせて1から手作りするため作業は大変だが、自分たちが学んだ技術で人の役に立てるのは嬉しい。もっと多くの人に使ってもらいたい」と話しました。
(写真:間仕切りは同校の全教室にも設置)
(写真:フェースシールドを着用した様子)
(写真:完成したフェースシールドとマウスシールド)
災害復旧・復興のために
同科では、他にも令和2年7月豪雨を受けて、災害用リアカーを2年生・3年生が製作。生徒のうち希望者が人吉市でボランティア活動をするため、持って行くとのこと。取っ手部分は、被災地までトラックで運びやすいよう取り外し可能にし、持つ人の身長に合わせて上下できる機能も工夫しました。
(写真:災害用リアカー)
常に地域や人のために、自分たちの技術で何ができるかを考えている玉名工業高校機械科。
間仕切り(1500円)、フェースシールド(200円)、マウスシールド(100円)は原価で製作を請け負っています。購入希望者は同校(電話番号:73-2215)にご連絡ください。
引用元:「好きなものづくりで地域の役に立ちたい」『広報たまな』令和2年9月号抜粋(PDF 約2MB)
※本ページは上記記事を元に加筆・修正して作成しました。人物の年齢・肩書きは令和2年9月1日現在のものです。
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