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手がつなぐ心

更新日:2017年3月26日

手がつなぐ心

手話の写真


ちぎり絵をつくる手、手話をする手

ちぎり絵や手話を学ぶ人の写真


障がいがあるって?

障がいがある人は、社会の中にある様々な「バリア」(障壁)によって、生活しづらい場合があります。障がいは一人一人違うため、「バリア」もそれぞれ違います。

情報障がいって?

生活の中には、情報があふれています。新聞やテレビ、ラジオ。何気ない会話や、生活音にも情報は含まれています。もし、耳が聞こえなくなったら。もし、目が見えなくなったら。聞くだけの情報や、見るだけの情報は、伝わりにくくなります。耳や目などに障がいがある人は、「情報を得る・伝える手段」にバリアがあります。

一人一人違う、情報のやりとり

聞こえない人全てが、手話を使うわけではなく、文字の情報を好む人もいます。目が見えない人全てが、点字を使うわけでもなく、音の情報を好む人もいます。障がいの程度などによって、情報を得る・伝える手段は大きく変わります。

「障害者週間」

毎年12月3日から9日は、「障害者週間」です。この期間は、障がいがある人への理解を広げるために、様々な取り組みが行われています。『広報たまな』平成28年12月号では、意識啓発の一環として、「障がいがある人」と「障がいがある人を支援する人」を特集します。

色紙をちぎる荒木さんの手


色紙をちぎる荒木聖憲さんの手。

手話通訳をする手

松尾美千子さんの写真


「手話通訳という仕事は、聞こえない人と聞こえる人が会話をする時の支援です」と話す松尾美千子さん。

熊本県に30人しかいない、「手話通訳士」のうちの1人。市役所での勤務は週一回。それ以外の日は、通訳依頼を受け、県内で活動している。

手話通訳とは

日常ではあまりなじみのない『手話通訳』という言葉。わかりやすく表現すると、音声を手話にして聞こえない人に伝え、手話を音声にして聞こえる人に伝えるということ。聞こえない人とは、声で会話をすることができない。しかし、筆談はとても時間がかかる。

聞こえない人にとっての言葉である「手話」と、聞こえる人の「日本語(声)」を結びつけるのが手話通訳だ。手話通訳がはいると、筆談よりもスムーズで、より正確な会話ができる。手話通訳は聞こえない人のためだけでなく、聞こえる人のためにも必要だ。

様々な場所で活躍

活躍の場面は、買い物から政見放送までと多岐に渡る。よくある場面は病院。聞こえない人と一緒に診察室に入る。そして、聞こえない人と医師の間に立ち、お互いの話を、手話を使い通訳する。

「聞こえない人が知りたいことや、聞こえる人が言いたいことが、正確に伝わるようにしています」

単なる直訳ではない

手話通訳は、相手の理解度に応じて言葉を選び、表現をかえている。主役である聞こえない人が、理解できるように通訳することが、手話通訳の使命。

 単なる直訳ではないため、「手話ができる」と「手話通訳ができる」は大きく違い、高い技術力が求められる。

求められる配慮

配慮するべき点も多い。例えば、中立性。通訳に個人的な意見や思いが反映されないように、細心の注意を払う。また、聞こえない人のプライバシーを守ることは絶対だ。

継続的な学びが必要

これまで請け負った通訳件数は数え切れない。しかし、向上心は衰えない。通訳技術を磨き、社会の制度を学ぶ。手話通訳という専門職として、たゆまぬ努力を続ける。

忙しい毎日だが、松尾さんは疲れを見せない笑顔で次のように話す。

聞こえない人と共に、聞こえない人が自分で考え、判断し、行動できる社会にしていきたい」と。

通訳内容を振り返る松尾さんの写真


合間に、通訳内容を振り返る。

手話通訳者は足りない

熊本県、そして玉名市は手話通訳に関する有資格者がまだまだ少ない。しかし、必要としている人

はたくさんいる。手話通訳は、聞こえない人の権利や命を守るとても大切な存在だ。

情報を得る手段は一人ひとり違う。聞こえない人が聞こえる人と同じように、知りたいことを知り、自分で行動できる社会を目指したい。

松尾美千子(まつお みちこ)

窓口で手話通訳をする松尾さんの写真


玉名市小野尻出身。次女の難聴をきっかけに、聞こえない人の世界へ。平成17年から手話通訳士。平成22年から玉名市役所設置通訳者。

手話通訳の資格■
  • 手話通訳士。厚生労働大臣認定試験である手話通訳技能認定試験。
  • 手話通訳者。手話通訳全国統一試験や、熊本県ろう者福祉協会認定手話通訳者試験など。

※ろう者とは、手話を使う聞こえない人。

手話を学ぶ手

「手話」は、聞こえない人が会話する手段の一つです。

ひとつの「言語」として確立していて、日本語とは違う文法を持っています。母語とは違う言語の学習はとても大変ですが、手話を勉強している人たちが玉名市にもいます。

毎週木曜日、玉名市文化センターで開講されている『手話奉仕員養成講座』の受講生のみなさんです。

手話奉仕員養成講座の講座生の写真


この講座では「手話通訳」の入門として、日常会話程度の手話を学べます。

今年の受講生は10人で、長洲町や和水町の人もいます。

年齢や、受講のきっかけはそれぞれ違いますが、みなさん楽しく学んでいます。

手話で話す講座生の写真


講座生の写真


手話通訳は、日本語と手話、2つの言語をつないでいます。


 ※本ページは上記記事を元に加筆・修正して作成しました。人物の年齢・肩書きは平成28年12月1日現在のものです。

広報たまな平成28年12月号の表紙画像


広報たまな平成28年12月号の画像。詳細は本文に記述されています。


 



広報たまな平成28年12月号の画像。詳細は本文に記述されています。



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