六反製鉄跡
更新日:2021年2月12日
六反製鉄跡(ろくたんせいてつあと)
【種別】熊本県指定史跡
【員数】1基
【指定年月日】昭和52年6月20日
【所在地】玉名市三ッ川5473-265
【所有者】個人
【内容・特徴】
六反製鉄跡がある小岱山一帯は、花崗岩とそれが風化した真砂土(山砂)で形成されています。真砂土(山砂)には砂鉄が含まれており、一帯では古くからそれを原料とするたたら製鉄が盛んに行われました。
小岱山の山麓には数多くの製鉄遺跡が見つかっていますが、その中で六反製鉄跡は、現状で炉跡が現存する唯一のものです。現存している炉跡は、長さ140センチメートル、幅55センチメートル、深さ65センチメートル、炉壁厚15センチメートルの楕円形をしています。昭和49年2月に実施した炉の年代測定では、測定時から1215年前±25年という結果が出ています。これは、8世紀中頃から後半(奈良時代)にあたります。しかし、炉跡周辺から出土した遺物(須恵器質の瓦器)は中世期のものと考えられており、年代に関するはっきりとした結論は出ていません。また文献等も見つかっていないため、誰が何の目的で製鉄を営んだのかも不明です。
【地図】