下水道浄化センターの汚泥処理過程
下水道のしくみ(下水はこうしてきれいになる)
下水は、1から11の工程で処理されて、きれいな水にし放流されます。
浄化センターの内部の様子(標準図)
1.沈砂池・ポンプ
下水道から流入してきた下水をゆるやかに流して土砂類を沈め、沈砂除去設備によって取り除きます。また、浮いている大きなゴミはスクリーンで取り除きます。
2.最初沈殿池
沈砂池より送られてきた下水を2時間ほどかかってゆるやかに流します。この間に沈殿しやすいドロなどの固形物の大部分を沈殿させ、かき寄せて重力濃縮槽に送ります。
3.エアレーションタンク
下水に活性汚泥(好気微生物を多量に含んだドロ)を約40%加え、空気を吹き込んで約5時間ばつ気します。この間に微生物は下水中の汚物を食物として繁殖し、汚物はふわふわした海綿状になって沈殿しやすくなります。
4.最終沈殿池
海綿状になった活性汚泥は池の底に沈み、きれいな上澄みの水は塩素接触槽に、活性汚泥はエアレーションタンクへ返送汚泥として、また余分の汚泥は余剰汚泥貯留槽へ送り、機械濃縮設備で濃縮し消化槽へ送ります。
5.塩素滅菌棟
最終沈殿池より送られてきた上澄み水には、まだ大腸菌などのバクテリアが含まれていますので、この池で塩素を注入して消毒し、滅菌します。
6.ガスタンク
汚泥消化槽で発生したメタンガスは、蒸気ボイラーの燃料として使用しますので、金属類を腐らす硫化物を脱流塔で取り除き、ガスタンクに貯えられます。
7.重力濃縮槽
濃縮した汚泥を消化槽へ送ります。
8.汚泥消化槽
重力濃縮槽と機械濃縮設備で濃縮された汚泥は、この槽に送り込まれ、約30日間温度を40度位に上げ、かくはんして有機物を分解させ、汚泥の減量化をおこないます。
9.汚泥貯留タンク
消化槽で消化を行った汚泥を、貯留し、脱水機の運転時間等を均一におこないます。
10.ボイラー
汚泥消化槽の温度をあげる為に、このボイラーより蒸気を送り込みます。余分なガスは余剰ガスとして燃焼させます。
11.脱水設備
濃縮された汚泥の水分を取り除き、場外に搬出され肥料に使われます。
玉名市浄化センターの場所については以下のリンクをご確認ください
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