地価が下落して土地の評価額が下がっているのに税額が上昇するのはどうしてでしょうか。
更新日:2010年4月1日
質問
地価が下落して土地の評価額が下がっているのに税額が上昇するのはどうしてでしょうか。
回答
地域や土地によって評価額に対する税負担に格差があるのは、税負担の公平の観点から問題があります。そこで平成9年度以降、負担水準(評価額に対する課税標準額の割合)の均衡化を重視することを基本とした調整措置がとられてきましたが、平成21年度以降もこれを促進する措置がとられています。
具体的には、負担水準が高い土地は税負担を引き下げたり、据え置いたりする一方、負担水準が低い土地はなだらかに税負担を引き上げていく仕組みになっています。
したがって、地価の動向に関わり無くすべての土地の税額が上がっているわけではなく、税額が上がっているのは、地価が上昇している場合を除くと負担水準の低い土地に限られます。
このように、現在は税負担の公平を図るために、そのばらつきを是正している過程にあることから、税負担の動きと地価動向とが一致しない場合、つまり地価が下落しても税額が上がるという場合も生じていることになります。
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