大浜外嶋住吉神社年紀祭米引き行事・御神幸行事
大浜外嶋住吉神社年紀祭米引き行事、御神幸行事(おおはまとしますみよしじんじゃねんきさいこめひきぎょうじ、ごしんこうぎょうじ)
【種別】玉名市指定重要無形民俗文化財
【指定年月日】平成4年6月10日
【伝承地】玉名市大浜町
【保持者】大浜町
【内容・特徴】
大浜外嶋住吉神社は、延久元年(1069年)創建といわれ、表筒男命(うわつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、底筒男命(そこつつのおのみこと)の航海を守護する三神に、阿蘇第一座の健磐龍命(たけいわたつのみこと)をあわせ祀り、約一千年の間大浜町の産土神として人々の尊崇を集めてきました。この神社の年紀祭の主要行事には砂引き、米引き、御神幸などあります。
米引き行事は、各地区から神社への奉納米を寄進するためのものです。大八車に俵を積み、氏子総出で綱を引くときの服装と音頭に特色があります。姉さんかぶりをした氏子が五色の梵天を振りかざしながら米引き音頭「ホーランエー、いちで祝いましょ、ヤハーエー」などと謡いながら賑やかに進んでいきます。
御神幸行事は、御旅所までの渡御と海上渡御とがあります。船渡御は大浜の笠洲に漂着された住吉大神の御神像を笠洲から村へお迎えした当時の様子を氏子総出で再現する神事です。御座船を曳航する櫂伝馬船の上で披露される采振り(ざいふり)、剣櫂踊り(けんがいおどり)は独特です。ホーホエンヤ、ホーランエー、ヨイヤサノサッサ、ウントマカウントセ、ヨイヤサノサッサ」の掛け声と太鼓に合わせて、采振りと剣櫂踊りを披露します。
この年紀祭は、ほぼ10年から20年毎に実施されます。砂引き行事、米引き行事、御神幸行事と全てが大規模で、江戸時代中後期、大坂(注1)へ肥後米を積みだす高瀬港の外港として栄えた大浜町の往時をしのばせるものがあります。
(注1)「大阪」の表記が一般的になる明治以前のことであるため、「大坂」と表記しています。
次回の奉納日
次回の奉納は、令和7年5月です。
5月2日(金曜日):砂ひき神事(町内や神社のお清め)
5月3日(土曜日)午前7時30分から:舟引き神事、米引き神事
5月4日(日曜日)午前10時30分から:水上神事(船渡御)
大浜外嶋住吉神社年紀祭米引き行事、御神幸行事は、菊池川流域日本遺産の構成文化財です。
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