肥後神楽
肥後神楽(ひごかぐら)
指定区分 玉名市指定重要無形民俗文化財
- 指定年月日 平成22年4月21日
- 所在地 玉名市内各地
- 保護団体 玉名市神楽連絡協議会ほか
- 奉納日 各神社、保護団体ごとに異なるほか、玉名市神楽フェスティバルで競演します
神楽は『古事記』に記されている「天岩戸神話」が起源といわれています。天岩戸に隠れた天照大神に出てきてもらうため、天鈿女命が岩戸の前で舞った故事にならい、日本中の神社のお祭りで奉納されるようになりました。熊本県内に伝わる神楽は大別すると肥後神楽、球磨神楽、豊後岩戸神楽系、高千穂神楽系、阿蘇古代神楽の5つに分類されます。玉名市に伝わる神楽は、いずれも肥後神楽と称される系統に属するとされています。肥後神楽は県内に一番多く分布する神楽で、熊本市周辺及び県北一帯に数多く、一部は上益城郡・下益城郡、阿蘇郡市、八代郡市にも分布しています。
元は神職によって行われていたと考えられ、直面(ひためん)の採物舞(とりものまい・手に道具を取り持って行う舞)が主で、着面の舞は一つしかありません。採物舞は右手に鈴、左手に採物を持って舞います。採物は剣を中心に弓、榊、御幣があります。また、曲目の多くは採物の名称をとっています。鬼神が登場する着面の舞は「国津(くにつ)」といい、玉名では「ゴダン(御談、五段、吾段など表記はさまざま)」と呼ぶ地域が多く、横島では「二天(にてん)」と呼んでいます。玉名市内の肥後神楽は、基本的な構成は肥後神楽であるものの、独自の特徴をも有する神楽となっています。
現在、玉名市内では山部田・福山・富尾・玉名・石貫・滑石・小島・川島・小野尻・高道上・高道中・上野口・大野下、栗ノ尾・外平・九番・小天・立花・部田見の計19か所で神楽が伝承されています。しかし、保持者の高齢化と後継者不足が大きな課題となっています。
玉名市肥後神楽マップ
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