子宮がん検診体験談〜市民から寄せられた体験談・命の大切さ〜
当たり前にある日常の幸せを噛みしめて〜子宮頸がん検診を受けて、家族と一緒に生きる幸せに気づく〜 (玉名市在住 36歳 女性)
忘れもしない2014年12月、「子宮頸がん検診」を受けた事が、後に私の命を救うきっかけとなる出来事となりました。
がん検診を受けるきっかけは血尿が出る程の膀胱炎になった事です。ちょうどその時、3人目の3歳の子を産んで以来がん検診をしていないのが気になっていました。また、半年程前からおりものの臭いに少しだけ違和感を感じていたので、ついでに婦人科でがん検診を受けました。
細胞診を受けた後、婦人科の先生からすぐに大きな病院へ検査に行くように言われました。この時の私は「まさか私が子宮がんになるなんて。」とタカをくくっていました。しかし、残念ながら結果は「腺がん」で、ネットで調べると「予後きわめて不良」と書いてありました。より詳しい検査を行った後、診断が出るのに約2週間かかりました。この結果を待つ間、恐怖、悲しみ、苦しみ、怒りなどネガティブな感情が次々と出てきました。子どもたちに心配かけて申し訳ない気持ちと、もし私がいなくなってしまったらどうなるのだろう・・・。と途方に暮れてしまいました。
のちに婦人科の先生が「本当にこのタイミングで見つからなかったらアウトだった」と言われました。腺がんは発見されにくいがんにも関わらず、初期に見つかったことは奇跡でした。子宮をとる事で命を取り留めることが出来ました。
この出来事をきっかけに、私は「子どもや家族と一緒に生きたい」という強い気持ちをもつことができるようになりました。そして、「当たり前にある目の前の幸せ」に目を向けられるようになり、1日1日を大切に生きています。
子宮はとってしまいましたが卵巣は残っていますので、これからもがん検診を受けていきます。そして皆さんも年に一度は健康診断を受けてていただき、少しでも違和感があれば自分の勘を信じて迷わず病院受診をしてください。
2016年4月7日
※玉名市のがん検診及びその他健診申込方法は広報たまな4月号をご確認ください。
※がんは決して他人事ではなく、だれの身にも起きる怖い病気です。その後の生き方や仕事、家族を巻き込んで人生が大きく変わってしまうこともあります。ぜひ1人でもたくさんの方にがん検診を受けていただきたいと思います。
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