7月14日、玉名市「いだてん」地域振興協議会が、金栗スピリットを生かすプロジェクトの教育分野の一環として、玉名高等学校及び同附属中学校の生徒(約740人)を対象に、筑波大学教授によるオンライン授業を開催しました。講師は、大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」でスポーツ史考証を務められた、筑波大学体育系助教大林太朗氏です。

オンライン授業の様子

今回のオンライン授業は、『金栗四三の足跡を辿る:大河ドラマ「いだてん」時代考証の現場から』をテーマに、授業をしていただきました。

金栗翁が出場した3度のオリンピックについて、日記や筑波大学の資料をご紹介いただきながら、当時の時代背景やオリンピックに出場する偉大さなどをお話していただきました。

参加した同高校の生徒会長谷口颯汰朗さんは、「講義の中で紹介された金栗先生著書のランニングは知らなかったが、スポーツ黎明期の時に、食事や普段の生活を非常に心掛けられていたと知り、自分を律する勤勉な姿勢に改めて尊敬した。」と感想を述べました。

講師紹介

筑波大学 体育系 助教  大林 太朗氏

1988年愛知県生まれ。筑波大学体育専門学群卒業。ギリシャ(オリンピア)への大学院留学を経て、2020年筑波大学大学院人間総合科学研究科修了。学位論文の主題は「関東大震災(1923年)後の東京市における体育・スポーツの振興に関する研究」。東京藝術大学非常勤講師、日本学術振興会特別研究員などを経て2017年より現職。国際体育・スポーツ史学会(ISHPES)若手研究者代表委員、スポーツ庁オリンピック・パラリンピック教育全国拠点会議構成員などを歴任。筑波大学では体育・スポーツやオリンピックの歴史学、人類学に関する授業・演習を担当し、また陸上競技部のアシスタントコーチ(十種競技・七種競技)を務めている。