令和3年9月30日開催　月例記者会見

市長あいさつ

皆さん、こんにちは。

月例記者会見の開催に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。

さて、国内における新型コロナウイルスの確認以降、過去最大の感染爆発となった第5波。感染力の極めて強いインド由来のデルタ株への置き換わりが進み、長らく猛威を振るっておりましたが、新規陽性者数もようやく減少に転じ、本市でもこれまでの連日の新規　陽性者の確認から、ここ数日は陽性者ゼロといった改善傾向が見られております。

また、本県に対し8月8日以来発出されていた「まん延防止等重点措置」でありますが、政府は本日付けで本県を含む8県の「まん延防止等重点措置」、そして19都道府県の「緊急事態宣言」の全ての解除を決定。全国どこの地域にも宣言と重点措置が発出　されていない状況は、実に半年ぶりとなるわけですが、感染再拡大やリバウンドの懸念が払拭されたわけ　ではありません。政府の基本的対処方針では、行動制限の段階的緩和を促すよう求めておりますし、専門家も一気に元の生活に戻ろうとすることはリバウンドの蓋然性を高めると指摘しております。

また、低迷する地域経済の再生は喫緊の課題ではありますが、外食やイベント、旅行など、拙速かつ加速度的に需要回復を図ることは、感染再拡大の重大なリスク要因に繋がりかねません。やはり、状況を注視しながらの施策の適切な判断と、段階的な展開が必要であると捉えますし、ここで改めて感染防止策の徹底を図ることこそ、効率的に経済を循環していく「最大の近道」になるものと認識しております。特に、これから年末年始にかけ、飲み会をはじめとする飲食の機会は増加が予想されますし、ブレイクスルー感染が各地で相次ぐ中、感染の波の再来は十分にあり得ます。感染リスク回避の注意喚起を継続しながら、中・長期的な視点からの地域経済の着実な回復を果たすため、また市民の安心・安全な暮らしの確立のためにも、自治体として出来得る限りの施策に最善を尽くしたいと考えている次第であります。

次に、本市のワクチン接種についてですが、比較的順調に接種実績を上げており、今月28日時点ですが、全体で72%超の接種率を達成しております。ただ、海外では高水準の接種を達成した国が行動制限緩和を進めた結果、感染増に転じ、再度規制強化した事例も見られ、我々もリバウンド防止やリスク回避に万全を期す必要があります。また、ワクチン接種が進む一方、ブレイクスルー感染の登場から、国は3回目となるブースター接種の実施方針を示しましたが、本市も今後は国の方針に則り、順次計画を進めてまいる所存であります。

変わりまして、現在、長引くコロナ禍による学生の貧困問題は深刻であり、仕送りの減少や、バイトの収入減等により、この飽食の時代にあって日々の食事さえも気兼ねなくとれないとった状況に置かれている学生も少なくありません。地元に九州看護福祉大学を抱える本市といたしましても、これは看過できない問題であり、本学の学生はじめ、市内在住の大学生や専門学校生など、コロナ禍により困っている学生諸君を応援するべく、家庭等で余っている食料や日用品を市で募集し、無償で配布することといたしました。誰一人取り残さない地域社会を目指すSDGsの理念に即した本事業の取り組み主旨に賛同した職員はもとより、市内事業所などから多くの支援の申し出をいただいております。どうか、記者　クラブの皆様におかれましても、本事業を取り上げ、広く周知していただき、より多くの支援の輪に繋げていただければ幸いと願うところであります。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

それでは、本日の記者会見の内容でございますが、発表事項として、今し方申し上げました『九看大生等支援×SDGs』支援事業についての、以上1件を。ほかに投げ込み資料として、別に1件を用意しております。詳細につきましては、担当よりご説明いたします。

以上、申し上げまして、本日の月例記者会見に当たっての挨拶とさせていただきます。