令和6年3月28日開催  定例市長記者会見

市長あいさつ

皆さん、おはようございます。定例記者会見の開催に当たり、一言ご挨拶申し上げます。本日は、令和5年度最後となる会見であります。どうぞ、よろしくお願いいたします。

さて、今年も桜の季節を迎えているわけでありますが、今年は全国的に開花が遅れている模様です。このところは連日ぐずついた天気であったものの、暖かな日が続いたせいか、今週火曜の26日、熊本もようやく桜の開花が発表されました。平年より4日遅く、昨年より4日遅い開花とのことであります。本市の桜の見どころで知られる蛇ヶ谷公園の桜の開花状況ですが、現状はまだ「ちらほら」。ただ、週末以降は気温も初夏の陽気となる見込みで、桜の開花は一期に進み、来週は見頃を迎えると思われます。桜を見てホッと一息つくのは日本人の習慣だそうですが、新型コロナの5類移行後に初めて迎える桜の季節、どうか、多くの皆さまに心置きなく花を愛で、楽しんでいただきたいと思う次第です。

さて、3月24日に執行されました熊本県知事選挙。木村敬氏が初当選し16年ぶりに県の新しいリーダーが誕生しました。熊本地震以降続く本県の創造的復興。県民一体となったこの流れを変えてはならない、止めてはならないと強く訴えた新知事の、これからの施策展開と政治手腕に期待を寄せているところです。また、今回のこの選挙の裏側で、我々玉名市が実施したのが、先月の会見の場でもご案内いたしました、まだ前例のないLINEを活用した投票数集計業務のDX化であります。本市には投票所が47カ所ありますが、これまでは報告時間に電話回線が混雑するため電話応対職員を10数名体制で配置したり、報告内容のパソコン入力に時間がかかるなど、実にアナログな運営が行われてきました。現在、「投票数集計システム」をサービス提供しているデベロッパーは存在し、利用自治体も多くあるようです。しかし今回、本市が実施したのは、職員が所有するスマホと、本市のLINEカスタマイズシステムの活用など、100%既存ツールのみによる追加経費ゼロのDX。口頭報告によらない伝達ミスの防止、集計時間の短縮と作業の省力化、業務に当たる人員の削減など、所期の目的を達成し、多大な成果を得ることができました。本市が導入しているLINEカスタマイズシステムのベンダーからも「玉名市の成功事例を他自治体へ共有・紹介させていただきたい」との打診もあっており、今後「玉名市モデル」として広く自治体の投票事務に寄与するとともに、効率化・省力化に大きく貢献していくものと期待する次第であります。

さて、過日3月1日、JR玉名駅前に、玉名にこれまでなかった「サテライトオフィス」が新たに誕生しました。この施設は、駅前の空き店舗を民間事業者がリノベーションしたもので、その整備事業費には国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用し、市が支援しております。玉名で活動する様々な方々を対象に、コミュニティスペースとしても活用できるものとなっております。当施設が担う目的ですが、シェアオフィスを活用することで、県外・市外から本市への新たな企業や人の流れを作るとともに、雇用の拡大や、市内企業が市外企業と連携することによって、生産性の向上・付加価値向上を実現し、さらにはイノベーション創出等に資する取り組みへとつなげることで、地域の活性化を図ることにあります。また、同様に同交付金を活用して、天水地区にある水本オレンジガーデン内にもサテライトオフィスが整備されました。これら2つのサテライトオフィスは、地元の企業と市外企業とをマッチングさせることで生まれる新たなビジネスチャンスやアイデアの創造の場として、地元企業が持つ課題の解決や資源・人材の活性化に寄与することを期待しています。また、地域の皆様の文化活動や、学生さんの学びや勉強など、多様な世代の交流拠点として、ご利用・ご活用いただきたいと考えております。今後、これら両施設が「出会いの輪の中心地」として、多くの皆様方に愛される場となりますことを、切に願っている次第であります。

(以下、市長、発表事項の説明)