高瀬官軍墓地の市史跡指定
更新日:2015年8月1日
明治10年(1877)の西南戦争の際に戦死者を葬った高瀬官軍墓地を、玉名市指定史跡に指定しました。
高瀬官軍墓地は埋葬の状況が確認される数少ない存在であり、西南戦争遺跡として市の歴史の正しい理解のために欠くことができず、学術上価値があるためとの理由です。
西南戦争での官軍戦死者は数千名にものぼり、重要拠点として激戦地となった高瀬にも官軍墓地が設置されました。その後、昭和36年から39年頃に改葬され、墓石を撤去したうえで合祀塔が建立され、高瀬官軍墓地公園、高瀬児童遊園地などとして現在に至っています。
この墓地跡を都市公園として整備することになり、事前に埋蔵文化財の確認調査を行ったところ、当時の墓穴が人骨ともども残されていることが確認されました。人骨のほか、軍服やシャツのボタン、ベルトの金具、弾丸なども出土しています。
墓碑などは撤去されており、遺存状態は良好とは言えませんが、確認調査により埋葬の状況が確認された貴重な例となりました。
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