野尻家のナツミカン
更新日:2018年5月18日
野尻家のナツミカン(のじりけのなつみかん)
- 指定区分:玉名市指定天然記念物
- 指定年月日:平成30年5月7日
- 所在地:玉名市天水町小天4205
- 所有者:個人
野尻家のナツミカンは樹齢130〜140年と推定されています。根元から50センチメートルのところで南北2本に幹が分かれ、幹回りは南側が88センチメートル、北側が58センチメートルあり、これは柑橘類としては大きなものになります。また、一般に植物の寿命は80年程度といわれており、100年を越えるものは老樹とされています。
柑橘類の栽培は近世から近代にかけて、天水の基幹産業として発展してきました。明治時代から大正時代にかけては温州ミカンを栽培の中心としながら、各種の柑橘類の栽培も行われてきました。ナツミカンについては明治時代の終わりごろから記録に表れるようになるため、明治時代に植えられたと推定される野尻家のナツミカンは玉名市の最古のものと考えられます。また、玉名地域における柑橘栽培の歴史を象徴するものとしても貴重なものです。
個人の所有地にあるため、無断での立ち入りはご遠慮ください。
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