「熊本藩高瀬米蔵跡」の国史跡指定の答申について
令和4年6月17日、国の文化審議会において「熊本藩高瀬米蔵跡は国の文化財に指定する価値がある」と答申が出されました。この答申を受け、官報告示を経て令和4年10月ごろ、正式に指定となる予定です。
熊本藩高瀬米蔵跡(くまもとはんたかせこめぐらあと)について
熊本藩高瀬米蔵跡は、高瀬御蔵跡(たかせおくらあと)・高瀬船着場跡(たかせふなつきばあと)・晒船着場跡(さらしふなつきばあと)の3つの文化財で構成されます。これらは、江戸時代に熊本藩によって整備された施設で、年貢米を保管する蔵と船着場です。菊池川の河口港として発展した玉名市の歴史を代表するものであることから、現在は玉名市の文化財に指定されています。また、「菊池川流域日本遺産」の構成文化財にもなっています。
高瀬御蔵跡・高瀬船着場跡・晒船着場跡は、菊池川を利用して年貢米を集積・保管し、大坂堂島へ搬出するための施設として、全国的にも稀少な遺跡であり、日本の近世の物流と水運施設の様相を知る上で重要であると評価されました。
(写真は高瀬船着場跡)
高瀬御蔵跡
高瀬御蔵は、菊池川流域の村々から運ばれてきた年貢米を集積し、品質検査を行う施設です。建物は、隣接した藩主の休憩施設である高瀬御茶屋(たかせおちゃや)とともに、明治10年(1877年)の西南戦争で焼失し現存しませんが、蔵の痕跡として礎石列の一部が現存します。
【地図】 駐車場は、菊池川河川敷駐車場をご利用ください。徒歩約10分。
高瀬船着場跡
市指定ホームページ:高瀬船着場跡
【地図】 駐車場は、菊池川河川敷駐車場をご利用ください。徒歩約5分。
晒船着場跡
市指定ホームページ:晒船着場跡
【地図】 駐車場は、晒船着場跡に隣接する滑石河川緑地をご利用ください。徒歩約1分。
「熊本藩高瀬米蔵跡」パネル展を開催します!
「熊本藩高瀬米蔵跡」について、国史跡指定の答申が出されたことを受けて、玉名市立歴史博物館こころピアにてパネル展を開催します。
期間
令和4年6月18日(土曜日)から終了未定
場所
玉名市岩崎117 玉名市立歴史博物館こころピア
【地図】
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