女性に対する暴力をなくしましょう。 〜男女共同参画社会をめざして〜
11月12日から11月25日は「女性に対する暴力をなくす運動(パープルリボン運動)」期間です。
DVとは
女性に対する暴力には、配偶者などからの暴力や性犯罪、売買春、セクハラ、ストーカー行為などがあります。その中でも、「配偶者や恋人など親密な関係にある、またはあった者から振るわれる暴力」のことをDV(ドメスティック・バイオレンス)と言います。DVは身体的、精神的、経済的、性的なものなど様々な形があり、あらゆる暴力を用いて相手を支配しようとする行為です。
DV被害者は女性だけでなく、近年は男性の被害者も増加傾向にありますが、多くの場合は女性が被害者となっています。女性に対する暴力は、女性の人権を著しく侵害する重大な問題です。
暴力の原因としては、「夫が妻に暴力を振るうのは、ある程度仕方がない」という社会通念や、「妻に収入がない場合が多い」といった男女の経済的格差など、個人の問題として片付けられないような、構造的問題も大きく関係しています。男女が社会の対等なパートナーとしてさまざまな分野で活躍するためには、その前提として女性に対する暴力は、絶対にあってはならないことなのです。
また、DVがある家庭で育った子どもたちへの影響も深刻です。子どもが直接的な被害にあったり、暴力の目撃者になることで心理的な虐待を受けたり、その子ども自身が加害者・被害者となってしまい次の世代へ連鎖していくこともあり、DVは子どもの心身の成長に影響があると言われています。
あなたの心当たりは・・・DVチェックリスト
DVのチェックリストを使って、パートナーからの行為がDVに該当するかどうか確認してみましょう。
- 平手で打たれてり足で蹴られたりして、体にアザを作ったことがある。
- 顔や身体を壁などに、強く押し付けられる。
- タバコの火を押し付けるなど、火傷させられる。
- 生活費を渡してもらえない。
- 生活費を渡すときに土下座を強要されたことがある。
- 働きたくても働かせてもらえない。
- 「お前がそうさせたんだ」「お前が〇〇と言うから」などと、被害者(わたし)のせいにされる。
- 「お前にはなにもできない」「お前は役に立たない」などと侮辱される。
- 外出や電話を「どこに行くのか」「誰からの電話か」などと細かくチェックされる。
- 「子どもに問題があるのは、母親であるお前のせいだ」などと責められる。
- 「〇〇したら別れるぞ」「〇〇したら自殺する」「別れるなら殺す」などと脅される。
- 多忙な仕事で疲れて帰宅しても、家庭で眠る時間を与えてもらえない。
- 子どもができないことを一方的に自分(わたし)のせいだと非難される。
- 無理にポルノビデオやポルノ雑誌を見せられる。
- 避妊に協力しない、中絶を強要される。
DVは犯罪ともなる行為をも含む重大な人権問題です
他にも多様なDVの形があり、明らかにされるのは「氷山の一角」と言われています。チェックリストに例示したようなことを経験して悩んでいたら、勇気を持って信頼できる人や相談窓口などに相談しましょう。パートナーとの関係を見つめ直すことで、今の状況を変えるきっかけになるかもしれません。
玉名市女性・こども相談室(電話0968-75-1410)
日時:年末年始および祝日を除く月曜日から金曜日の午前9時から午後5時まで 電話相談・面接相談
熊本県女性相談センター(DV専用電話096-381-7110)
時間:平日の午前8時30分から午後10時まで
土日祝の午前9時から午後10時まで
女性の人権ホットライン(電話0570-070-810)(法務省)
時間:平日の午前8時30分から午後5時15分まで
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