第31回玉名市読書感想文コンクール

趣旨:読書によって得られる様々な知識や感動を文章にまとめることでさらに深め、読書の大切さや読書意欲の向上を図り、ひいては情操ゆたかな市民の育成に資することを目的とする

主催:玉名市教育委員会(玉名市図書館)

募集期間:令和5年7月4日から9月29日

応募者数:358人

入賞者

総評  玉名市民図書館長  芦村伸也

今年で三十一回目を数える「玉名市読書感想文コンクール」には、各部門にたくさんの方に応募いただきました。応募いただいた皆様に心から感謝いたします。

今回、審査員をお願いした玉名市図書館協会委員の皆様方と、入賞作品を選定するポイントなどについてあらためて論議する機会がありました。
その時の意見をまとめると、以下のようなことが挙げられました。

1. それぞれの年齢に応じた本を選ぶこと。
2. 登場人物や作者の気持ち、考えなどを想像できていること。
3. 本を読んで知ったこと、感じたこと、考えたことなどを通して読み手の成長がうかがえること。
4. 本を読んで考えたことや感じたことが感想文を読む相手にしっかりと伝わること。

1、2のためには、日頃から多くの本を読んだり、新聞など本以外の様々な文章にも親しんだりするとよいでしょう。
3のためには、自分自身との比較や重ね合わせで考えてみるなど、広い視点からの見方がヒントになるでしょう。
4のためには、適切な言葉の使い方や文章表記の仕方など、基本的な国語の力が必要となります。そこでもやはり、多くの本を読んだり様々な文章に触れたりすることが手助けとなります。
また、本年度の募集要項では、「より多くの人が書きやすいように」との配慮から各部門の総分量(字数)が少なくなっていますが、それだけに、読んだ作品の概要(あらすじ)や自分の感想や考えなどを、規定の字数の中で上手にまとめることが大事でした。
本年度の各部門の最優秀賞作品をはじめ入賞した作品は、いずれもこれらの点がしっかりとできていました。特に、各部門の最優秀賞に選ばれた4点は、本の主人公の言動や考え方から自分自身を振り返り、見つめ直したりしたことを、それぞれの学年に応じて分かりやすく表現できていました。

最後に、本コンクールは、諸般の事情を考慮し今回で終了することとなっています。これまでの長きにわたって、ほんとうにたくさんの小学生・中学生・高校生そして一般市民の皆様にご応募いただき、毎回素晴らしい感想文を寄せていただきました。本コンクールに関わっていただいた皆様に心から感謝いたしますとともに、本コンクールが地域の読書活動の向上に幾ばくかの貢献ができたのではないかと考えます。

これからも、たくさんの子どもたちや市民の皆様が本の持つ面白さ、楽しさに気づき、多くの素敵な本と出会い、玉名市の読書活動がますます拡がっていくことを期待して総評とします。

玉名市民図書館長  芦村伸也

最優秀作品

小学校低学年の部(小学校1年生・2年生)

題名:ライオンのこころ
伊倉小学校  2年  佐藤  由旺

読書感想文(小学校低学年の部)(PDF 約240KB)

小学校中学年の部(小学校3年生・4年生)

題名「ランドセルは海をこえて」を読んで
八嘉小学校  4年  上田  結心

読書感想文(小学校中学年の部)(PDF 約256KB)

小学校高学年の部(小学校5年生・6年生)

題名:禎子の千羽鶴
大浜小学校  6年  竹内  耀

読書感想文(小学校高学年の部)(PDF 約286KB)

中学校の部

題名:誰もが「医師」になれる
玉名高等学校附属中学校  3年  宮尾  祥音

読書感想文(中学校の部)(PDF 約340KB)

高等学校の部

題名:「いのちを呼びさますもの」を読んで
玉名女子高等学校  2年  耘野  千奈

読書感想文(高等学校の部)(PDF 約317KB)

記載について

• 機種依存文字については、常用漢字を用いて記載しています。

審査委員

上原  優子(児童文学者・玉名市図書館協議会委員長)
松井  絹代(玉名市図書館協議会委員)
濱崎  永子(玉名市図書館協議会委員)  濱崎さんの「崎」の字は『たつさき』です。
芦村  伸也(玉名市図書館長・玉名市図書館協議会委員)