金栗瀬戸口公園の遊歩道
マラソンの父・金栗四三さん(サイト内リンク)が後半生を過ごし、住家やお墓が残る小田地区。大河ドラマ「いだてん」効果もあり、多くの観光客でにぎわう中、住民の皆さんが「もっと小田地区を楽しんでもらいたい」と、金栗瀬戸口公園にある山部田池の周囲に散策路を手作りしました。
切り開かれた竹林の中、心地よい風が吹き抜ける遊歩道は、訪れた人も手作りと聞いて驚くほどの仕上がり。休憩できるベンチも設置されています。
地域への愛が生んだ玉名市の新名所
金栗瀬戸口公園は、金栗四三さんもよく訪れた場所。涼んだり、家族と池で遊泳したりしていたそうです。
平成30年10月、「多くの人が訪れる場所にしたい」と、小田地区金栗四三PR推進部会の一瀬憲司さん(68)と関章さん(68)はじめ5人で遊歩道作りを始めました。
小田愛で集まったボランティア
山部田池を覆う枯れている竹林を手作業で切り開き、初日には10メートル分を伐採。
「きっと挫折するだろう」と半信半疑ながらも日々作業を続け、周囲に協力を呼びかけると「小田のために」という一心で住民が集結。
伐採した竹は粉砕して敷き詰め、道を作りました。重機を持つ人も加わり、作業は加速。
「できるかも」日に日にその気持ちが大きくなり、作業の手は止まりませんでした。
約2カ月で、270メートルの遊歩道が完成。最初は5人で始めた作業も、最後には約400人がボランティアで協力しました。
(写真左:関章さん、右:一瀬憲司さん)
金栗さんに背中を押されて
遊歩道を作る話は、小田地区の中で20年程前から出ていたとのこと。きっかけがなく、誰も踏み出しませんでした。
「小田にはなにもないと思っていたんです。でも、金栗先生が大河ドラマの主人公になり、あらためて先生の偉業や素晴らしさを知ったときに、先生が過ごした小田地区には、住民で守ってきた自然や文化があることに気づきました。小田に多くの人が訪れ、地域に元気が出ると嬉しいです」と話す一瀬さんと関さん。
金栗さんが小田地区の皆さんの背中を押し、地域の魅力を再発見するきっかけとなっています。
蛍が舞う姿も見れる公園
公園には湧き水があり、キャンプやバーベキューもできます。5月末から6月には、蛍が舞う姿も。
金栗さんの住家から徒歩5分のこの場所、初夏を楽しみに金栗さんゆかりの地を巡ってみてはいかがでしょうか。
(写真:金栗瀬戸口公園の広場)
(写真:遊歩道から見る山部田池)
場所・詳細
金栗瀬戸口公園
熊本県玉名市山部田603
湧き水が出るため、古くから、小田・山部田地区の湧水として地元住民に重宝されていました。
その瀬戸の滝を中心に、近年、湧水の里「小田瀬戸口公園」として小田校区まちづくり委員会が整備。
多くの人が湧き水や自然を楽しむために訪れます。
(写真:公園内の湧き水)
小田地区へのアクセス
関連リンク
引用元:「金栗瀬戸口公園」『広報たまな』令和元年6月号抜粋(PDF 約5MB)
※本ページは上記記事を元に加筆・修正して作成しました。人物の年齢・肩書きは令和元年5月1日現在のものです。
カテゴリ内 他の記事
- 2024年4月9日 【4月9日現在】蛇ヶ谷公園の桜情報2024年...
- 2024年4月3日 蛇ヶ谷公園
- 2023年9月27日 都市公園一覧
- 2021年3月9日 高瀬裏川水際緑地
- 2020年1月30日 立願寺公園「しらさぎの足湯」の利用につい...
- 2019年12月20日 港いこいパーク
- 2019年5月14日 台湾・香港向け玉名市PR動画を作成しました...