北海道に犬を連れて旅行される方へ
更新日:2009年3月1日
先日、厚生労働省から、北海道内の飼い犬の一部でエキノコックス感染が確認され、また北海道から移動する飼い犬の一部でエキノコックス感染を疑う事例があった旨の発表がありました。
エキノコックスとは
エキノコックスは、さなだ虫と同じ条虫の仲間で、犬やキツネなどの腸管に成虫が寄生し、糞便中に卵が排出されます。この卵をネズミ等が食べると腸管でふ化した成虫がネズミ等の肝臓で増殖します。このネズミ等を飼い犬が食べることでエキノコックスに感染してしまいます。
また、人のエキノコックス症はキタキツネや犬などの糞に混じって排出されたエキノコックス虫卵を、食物や水などを介して人が経口的に摂取することにより感染し、幼虫が人の肝臓で増殖します。
症状
本来の終宿主である犬やキツネでは害はありません。
人では、症状が出るまでに10〜15年かかり、肝臓に寄生し、腹痛、肝機能障害、腹水などを呈します。
治療法
飼い犬は1回の投薬でエキノコックスの駆虫に有効な薬剤(成分名:プラジクアンテル)がありますので、獣医師の指導のもとに駆虫することが可能です。
人では完全な治療法はなく、最も有効な治療は外科手術による病巣の完全切除です。
予防法
犬の放し飼いをしないことで犬の感染を防ぐことができます。
人はキタキツネなどとの接触を避け、野菜、果物などはよく水洗いし、生水は飲まないようにしましょう。
詳しくは、下記のホームページをご覧ください。
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