令和2年3月6日

市民の皆様へ

3月4日、有明保健所管内で初となる新型コロナウイルス感染症の感染者が確認されました。この件を受け、3月5日、午前11時から「玉名市新型コロナウイルス感染症対策本部会議(第5回)」を開催。本件への対応のほか、従来取ってきた対策の進捗状況の確認や、有明保健所管内での感染者発生を受けての新たな政策判断も含め協議。また、職員に対しても今まで以上に緊張感を持って感染拡大防止に取り組んでもらう旨、周知を図った次第です。

管内での感染発生はあってはならない事態ですが、感染が確認された以上はしっかりと今後の対策を講じていかなければなりません。今回感染が確認された方におかれましては、自身に症状がない中で勇気を出して検査を受けていただきました。さらに、その方の勤務先の施設におかれましても、あらぬ憶測やデマ等による混乱回避のため、県との協議の中で施設名の公表に踏み切る決断をしていただき、感染拡大防止に努められております。本市といたしましても、本件については、やはり、本人・その家族のプライバシー、勤務先の施設へ最大限に配慮をしながら対応を進め、今後のさらなる感染拡大防止につなげてまいりたいと考えております。

また、感染症への対応は保健所を有する県が主体となって当たることになっており、記者会見も県知事が行います。そうした中で、疫学調査やサーベイランス(調査監視)、感染拡大防止のための包囲網についても、県がしっかりと想定したルールに沿って対応しております。市民の皆様が不安に思われる中、地域の安心のため市が対応していくことも必要ですが、市が独自に動けば事態の混乱を招く恐れもあるため、そこはしっかりと状況を見極めながら対応していきたいと考えております。

加えて、県も患者の方の行動歴をしっかりと把握され、接触者が分からない状況ではありません。患者の方の勤務先の同僚、勤務先施設の入所者等の接触者に対しましても健康観察・PCR検査を実施していただいております。その他、市としてどのような動きができるのかを県と協議し、現在、県から協力要請があった際に速やかな対応が取れるような体制を整えている次第です。このように、県がしっかりと対応に取り組んでおりますし、市としてもこれまで以上に緊張感を持って対策に取り組んでまいる所存でありますので、どうか市民の皆様には安心していただきたく存じます。

改めて、市民の皆様におかれましては、むやみに心配することなく、落ち着いて行動いただきますとともに、これまで通りに日常的な感染予防策であります丁寧な手洗い、咳エチケット、マスク等、一般的な感染予防策の継続を徹底していただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

玉名市長　藏原　隆浩