企画展 「豪潮」
豪潮は、寛延2(1749)年玉名市岱明町浄土真宗安養寺(あんにょうじ)塔頭(たっちゅう)(子院)専光寺に生まれました。天台宗霊験寺(現荒尾市)の豪旭阿闍梨のもとで仏門に入り、比叡山に修行、師豪旭のあとを受けて玉名市繁根木天台宗寿福寺の住職となります。仏教の興隆を志し、各地に赴き加持祈祷を行いその霊験が有名となり、「豪潮さま」・「豪潮さん」と慕われ、宮中に招かれ天皇の妃の病を加持するなど、諸国に知られるようになります。昨年、生誕の寺である専光寺から80点あまりの豪潮関係資料が寄託されました。当館では、郷土の名僧豪潮を研究テーマのひとつとして資料の収集につとめてきましたが、合わせて160点を超える豪潮の作品を収蔵することになりました。豪潮は、69歳の時、尾張藩主に請われ名古屋に留まり、その後一度も故郷に帰ることなく、天保6(1835)年87歳で亡くなりました。豪潮の跡を受けて長栄寺を継いだ実戒は、豪潮亡き後、その遺品や遺作をまとめて生家専光寺に送ったと言われます。
今回の展示は、専光寺の寄託をうけ、本館所蔵品とあわせ3期にわけて半年間豪潮を鑑賞していただこうという企画です。専光寺所蔵品には円熟した晩年の作品が多く、まとまって公開されるのは初めてです。
第1期 収蔵品から
第1期の展示風景
展示期間
平成21年1月6日(火曜日)〜平成21年2月22日(日曜日)
第2期 専光寺収蔵品から -書画-
玉名市岱明町浄土真宗専光寺は豪潮生誕の寺です。専光寺は、明暦年中(1655〜1657)玉名郡浜田村寿福寺超海が山下村安養寺境内に一室を興し、安養寺の塔頭として発足し、明治になり現在地(高道)に移りました。豪潮は、晩年尾張侯に請われて名古屋に移り、87歳で亡くなりました。専光寺には、豪潮亡きあと名古屋に残された遺品や遺作がまとめて送り届けられ所蔵されてきました。2期では、専光寺所蔵品の中から書画を中心に展示します。
展示点数 35点
第2期の展示風景
展示期間
平成21年3月3日(火曜日)〜平成21年4月19日(日曜日)
第3期 専光寺収蔵品から -和歌・書簡-
玉名市岱明町浄土真宗専光寺は豪潮生誕の寺です。3期は、専光寺所蔵品の中から和歌と書状を展示します。専光寺には、兄昇道にあてた19通の書状(手紙)が残っています。素顔の豪潮さんを知る貴重な機会です。
展示点数 40点
第3期の展示風景
展示期間
平成21年4月28日(火曜日)〜平成21年6月7日(日曜日)
チラシ
催し物
- 金栗 四三展 1月20日(火)〜3月8日(日)
- ひなまつりコンサート 3月1日(日)
体験学習
- 伝統の凧をつくろう 1月17日(土)
- 新春かるた会 1月25日(日)
- 西南戦争の太鼓を聞こう 2月28日(土)
- カレンダーで作る鍋敷き 3月20日(金)
玉名市立歴史博物館
〒8650016 熊本県玉名市岩崎117
電話番号:0968-74-3989
ホームページ:https://www.city.tamana.lg.jp
開催時間
午前9時〜午後5時(入館は4時30分まで)
休館日
毎週月曜日および祝日の翌日
観覧料
一般300円(※210円)大学生200円(※140円) 高校生以下は無料 ※括弧内は20名以上からの団体割引
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