北稜高校トマトふりかけプロジェクト
加工品プロジェクト始動
令和6年春、県立北稜高校から「玉名市の農産物を活用した新商品開発に取り組みたい」という相談が地域振興課にありました。北稜高校は、令和4年度に地元農家と共同で「いちごバター」の商品開発を行った経緯があります。今回のプロジェクトは、その第2弾という位置づけで取り組みたいとのことでした。
市としては、完成した製品がふるさと納税の返礼品になれば、市のPRにも繋がると考え、このプロジェクトを全力で支援することに決定しました。
プロジェクト概要
高校は、各学科から今回のプロジェクトに参加する生徒を募集し、北稜高校魅力推進委員会を立ち上げました。製品作り、パッケージ作り、販売先の開拓、販売体験など、一連のプロセスに生徒たちが携わることを目指しています。
しかし、高校だけでは試作品の製造や製品化が難しいだけでなく、販売を行うためには適切な加工場が必要となります。
この課題を解決するために、市に対してたまな未来創造塾の修了生をプロジェクトのパートナーとして紹介してほしいと依頼がありました。そこで、市内で加工品を手掛けているたまな未来創造塾第3期生の柴尾美道さんに協力を依頼しました。
(注)たまな未来創造塾とは、地域課題をビジネスの視点で解決を目指すビジネス塾。柴尾さんは、担い手不足が課題となっている農業に親しみを持ってもらうために、学生が自社の農産物加工品の企画、製作に携わる機会をつくり、農業のクリエイティブな側面をアピールすることをビジネスプランとして発表しました。
第1回検討会議(6月18日)
検討会議に集まったのは、北稜高校でこのプロジェクトに参加したいと手を挙げた16名。
会議では事前に宿題として出されていた「市を代表する産物で、何かしらの加工品ができないか 」という課題に対して、参加者が考える企画案をそれぞれに発表されました。
生産量、日本トップクラスのミニトマトを使い、製品を作りたいという意見が出され、柴尾さんも一緒に伴走できる商品として「トマトふりかけ」に決まりました。
試作会(7月17日、22日)
柴尾さんがミニトマトを乾燥させ、粉末状にした「ミニトマト粉末」を作りました。
学校では、この「ミニトマト粉末」をベースに、どのような調味料を付け加えるとよりおいしくなるかを検討しました。いくつかの試作品を作ったなかで、カツオ粉末に合わせる案。そしてベーコンを加える案が決まりました。
試食会(8月6日)
試作会での案をもとに、柴尾さんが試作品を作りました。
この日は、参画メンバーを中心に試食会。ごはん、とうふ、うどん、パスタにふりかけ、味をみました。感想は「パンチがない」「おいしいけど、印象に残らない」「トマトの味が薄い」といった意見が出されました。柴尾さんは、今回の意見を取りまとめ、再度味の調整を行います。
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