防災コラム その3
玉名市防災コラム
近年、全国至るところで自然災害が起こり、家や道路が壊れたり、人が亡くなったりすることがあります。玉名市でも大雨・台風をはじめ、地震・津波等が起こることも心配されており、防災への関心が高まっています。
そこで、本市では、日頃からの備えの大切さを知っていただくために、みなさんが防災を思い浮かべる際の参考になる情報を、平成30年4月号から平成31年3月号までの12回にわたり「玉名市防災コラム」として紹介します。
第2回「防災気象情報を参考にしよう!」
玉名市では、例年6月前半頃に梅雨入りし、7月後半頃までが梅雨の期間となり、雨の日が続きやすくなります。雨は、水不足の解消や農作物の実りなどに大きく寄与し、私たちは雨から多くの恵みを受けています。一方で、玉名市ではここ数年、毎年のように梅雨時期の大雨による水害が発生していることから、川が増水する危険、崖が崩れてくる危険、落雷や竜巻の危険など、警戒が必要な時期でもあります。また、ゲリラ豪雨(局所的豪雨)のように短時間で川が増水するような大雨の場合には、市からの避難勧告や避難指示が間に合わないことも想定されます。このため、私たちひとり一人が自主避難を判断するための力を身に着けることが必要です。
そこで、第3回は「防災気象情報を参考にしよう!」をテーマに、ご自身で入手できる防災情報等についてご紹介します。
玉名市に降る雨の特徴は?
玉名市は、西に海、東に山地が位置する関係上、風に乗って海からの暖かく湿った空気が市域に入りやすく、大雨や集中豪雨が発生しやすい地形を有しています。玉名市の年間降水量は約1,800mmで、全国平均雨量(約1,700mm)と比べても、ほぼ同じくらいの降水量ですが、このうちの約4割近くが、梅雨時期に集中して降り、水害を引き起こしているのが現状です。
こんなときは要注意!
「雨や風が強くなるよ」という情報を聞いたときは、特にゲリラ豪雨(局所的豪雨)に気を付けましょう。気象概況の中で「大気の状態が不安定」や「所により雨で雷を伴う」などを見たり聞いたりしたら、天候の急変に注意が必要です。真っ黒い雲が近くに見えるとき、雷の音が聞こえるとき、急に冷たい風が吹いてきたときなども要注意です。
どんな危険が迫ってくるの?
川が増水する危険は、玉名市洪水ハザードマップ(https://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/102/4083.html)で浸水深や避難場所を確認することができるので、見て参考にしましょう。
また、崖が崩れてくる危険は、熊本県土砂災害情報マップ(http://sabo.kiken.pref.kumamoto.jp/website/sabo/index.html)で対象地域を確認することができるので、見て参考にしましょう。なお、気象庁ホームページでは、危険度の高まっている地域を5km四方のメッシュ情報で図示していますので、合わせて参考にしましょう。
命を守るための情報は!
気象庁では、発生すると命に危険が及ぶおそれがあるような現象が予想される場合、数日前から「雨や風が強くなるよ」という情報を、テレビやラジオ等を通して皆さんにお知らせしています。また、その後の危険度の高まりに応じて、「大雨などの特別警報・警報・注意報」、「台風情報」、「竜巻注意情報」、「土砂災害警戒情報」、「緊急地震速報」、「津波警報・津波注意報」等を段階的にお知らせしています。大雨に関しては、「記録的短時間大雨情報」も発表されます。このような防災気象情報を見たり聞いたりしたら、自主避難の判断に役立てましょう。
どんな行動をとればよいのか!
お住いの地域で、玉名市が発令する避難勧告や避難指示等の避難情報を見たり聞いたりしたら、皆さんの身に危険が迫っていることを意味しますので、玉名市洪水ハザードマップ(玉名市ホームページ)等を参考にしながら、早期に避難所等へ避難しましょう。
今月のプラスアルファ
防災気象情報の主な入手方法
玉名市安心メール
玉名市では、玉名市内外向けに火災に関する情報及び防災に関する緊急情報などを携帯電話・パソコンのメール機能を活用して配信しています。
気象庁ホームページ
警報・注意報、台風情報、雨量など、気象庁が発表している防災気象情報は、気象庁ホームページで確認できます。
国土交通省防災情報提供センターの携帯電話用サイト
警報・注意報、気象情報、河川情報、降水ナウキャスト等を掲載しています。菊池川については、洪水の危険性がある地域にいる人に対して自動で洪水情報が配信されます。
気象会社の情報提供サービス
気象会社の中には、防災情報のウェブサイトを開設したり、電子メールによる防災気象情報の配信サービス等を行っているところがあります。
テレビ・ラジオ
ニュースや天気予報番組で気象の見通しや警報・注意報の発表状況を放送しています。(テレビのデータ放送では常時放送)降水確率って何?
天気予報で示される降水確率の意味を知っていますか?降水確率とは、一定時間内に1mm以上の雨が降る確率の平均値を表したものです。例えば、降水確率30%は、予報が100回発表されたとき、そのうち30回は1mm以上の雨が降るということを表しています。
カテゴリ内 他の記事
- 2024年8月13日 防災コラム その12
- 2024年6月27日 3Dと空からの視点で防災情報をキャッチ!「...
- 2024年6月26日 玉名市総合防災ハザードマップ及び指定避難...
- 2024年4月30日 玉名市総合防災ハザードマップが新しくなり...
- 2024年4月16日 危険なブロック塀などの除却費用を補助しま...
- 2023年12月28日 災害時の相互応援に関する協定の締結につい...
- 2023年10月16日 防災行政無線の戸別受信機を貸与(条件付き)...