男女共同参画社会をめざして VOL.3
習いごとから見る家庭の中での男女共同参画
男の子の習いごと、女の子の習いごとに関する親子のやりとりです。
その1
ある男の子が「僕は音楽に興味があるので、ピアノを習いたいんだけどな。」と言いました。
しかし、お父さんは「ピアノって女の子がする習いごとじゃないのか?」と返事をしました。
その2
ある女の子がお母さんに「私、空手の試合を見てから、空手をやってみたいと思ったの。クラスの男の子も道場に通っているから、私も稽古に行ってみたいな。」と言いました。でもお母さんは、「空手って、女の子があんまりすることじゃないのでやめておいた方がいいわよ。」と言いました。
習いごとと性別役割期待
一般的にピアノを習いごととしてやっているのは女子が多く、女子の習いごとだという意識があり、それとは逆に空手は男子の習いごととしての意識が強い傾向にあります。習いごとを選ぶ際にも、「男らしさ」「女らしさ」の意識が根強く残り、性別という区分だけで個人の持つ能力が生かせず希望が叶えられないことがあります。性別にかかわりなくできる習いごとなども、無意識のうちに性別だけで適性を判断してしまう可能性があるのです。
能力が生かせる社会へ
「男女が個人として能力を発揮できる機会を確保する」ためには、習いごとを決める上での偏見をとりのぞかなくてはなりません。男性が世界的なピアノコンクールで優勝したり、女性がレスリングの世界選手権で連勝記録を伸ばすなど、様々な分野で日本人が活躍しています。不断の努力とともに、周りが「男だから、女だから」と意識せず、周囲の理解やサポートが得られたことで能力を最大限に生かせ、すばらしい結果が花開いたのだと考えられます。社会生活でも同様で、仕事・家事・育児など「どのような生き方を選ぶか?」は、個々人の自由であり、周りはその選択を尊重した方が良いでしょう。
男女共同参画社会で求められること
それまで「男がすること」「女がすること」と無意識のうちに決めつけていたことも、実は性別にかかわりなくできることがたくさんあります。「男だから」「女だから」という視点だけでなく、社会の変化を受け止め家族で話し合いながら、より良い方向を考えていきましょう。
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