男女共同参画社会をめざして VOL.2
男らしさ、女らしさへの戸惑い
「女(男)らしくしなさい。」と言われ、生きづらさを感じたことはありませんか?
固定的性別役割分担意識って何?
このように、性別で役割を決める固定観念を「固定的性別役割分担意識」といいます。社会や文化によって作られた性別による役割分担意識は、日常生活だけでなく日本社会のあらゆる分野やシステムに深く浸透しているため、個性や能力よりも性別に重点を置かれる傾向があり、男女どちらにとっても多様な生き方を制約する要因になっています。
玉名市が平成17年度に行っている「男女共同参画に関する市民意識調査」においても、男性優位の意識が習慣・しきたり等で圧倒的に強いという結果が出ており、調査結果から見ても男女双方が生きづらさを感じるひとつの原因になっています。
社会の変化、意識の変化
第2次世界大戦後に日本国憲法が制定され、男女平等が条文に明記されましたが、60年以上経過した今でも、それまでの時代の男らしさ・女らしさが求められ、社会の様々な面に男女差別が見られます。
また、お隣の韓国でも日本と同様に少子化が深刻な問題となっています。日本と韓国で共通している点は、子育てをしながら仕事をする女性に大きな負担がかかることです。第2子以降の子どもの出産を控える、または子どもを持たないカップルが増えています。さらに、「男は外で仕事、女は家庭も仕事も。」という性別役割分担の問題も根強く残っています。
社会の変化と、個々人の持つ意識の変化の早さには違いがあるようです。
固定的性別役割分担意識の困りごと
共働きのカップルが結婚して子どもを持った場合、周囲のサポートや保育環境の整備がなされていないと女性が仕事を辞めざるを得ない状況が多く、仕事を続ける意思はありながら、多くの女性が子育てのために仕事をあきらめなければならないのが現状です。そのような社会は、有能な人材を生かすことができない社会といえます。また企業経営の視点から見て、育成した人材が出産や育児によって失われる側面もあります。
これからの社会は・・・
これからの社会は、男性も女性も自分らしさを生かし、それぞれのライフスタイルを尊重しあうことが必要ですし、人生の選択肢の多様性に対応できる社会の実現が求められます。
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