男女共同参画社会をめざして VOL.14
更新日:2012年2月1日
シャドウ・ワークって何だろう?
かつての日本は、夫が外で働き、妻が家庭で家事をする性別役割分担意識の強い社会でした。夫の仕事には給料が支払われますが、専業主婦が行う家庭内の仕事には給料はなく、経済活動中心の社会ではあまり注目されず、こういった家庭内の無償労働を「シャドウ・ワーク」といいます。
「女性の役割=家事労働」という性別役割分担の意識は、日本社会で多様な生き方の選択がしにくい原因となっています。仕事をしている女性も、出産と育児をきっかけに仕事を辞めることが多く、育児が落ち着いてからの再就職では、非正規雇用や補助的な仕事で働くケースもいまだに多く見られます。
今後の日本社会を支えるために・・・
少子高齢化の進む中、人口減少による労働力不足が心配されていますが、女性の潜在的な労働力を活用する仕組みをととのえることで、将来の労働力不足を補えるという見方があります。家事労働や育児・介護等を家族や地域で支えあい、様々な福祉サービスを利用するなどして家事の負担が少なくなれば、男女とも多様な働き方が可能になります。
男性側も女性と仕事や家事も分かち合うことで、仕事一辺倒の生活に変化が生まれ、家庭や地域社会に関わる時間的余裕が増えるメリットもあります。女性の能力が生かせる機会も増え、これまでの男性中心の社会とは違った新しい活力が生まれるきっかけとなるのです。
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