男女共同参画社会をめざして
男女共同参画社会とは
男性も女性もすべての個人が、喜びも責任も分かち合い、それぞれの能力・個性を十分に発揮することができる社会をいいます。
玉名市では、第2次男女共同参画計画において、「男女(ひと)がともに尊重しあい、自分らしく生きられる社会の実現」を目標とし、様々な施策を掲げ、男女共同参画社会の推進を図っています。(第2次玉名市男女共同参画計画平成25〜平成29年度・5ヶ年)
防災と男女共同参画
上記の計画には、東日本大震災の発生を受け、これまで不足していた防災分野での男女共同参画の推進が求められたことから、「女性や災害弱者の視点を踏まえた防災分野における男女共同参画の推進」を重要施策の具体的な取組として掲げ、
- 防災分野での固定的な性的役割分担意識を見直し、防災分野における女性の参画を拡大するよう努める。
- 女性、高齢者、障がい者・外国人等の視点も踏まえた防災・減災の取組みの充実を図る。などを具体的内容とし、推進しています。
災害は地震・津波・風水害等の自然現象(自然要因)と、それを受け止める側の社会のあり方(社会要因)により、その被害の大きさが決まってくると考えられており、災害時には平時の社会の課題が一層件顕著に表れるとされています。その際、性別・年齢・障害の有無等、様々な社会的立場によって災害から受ける影響は異なるので、それぞれの視点を通して、社会要因による災害時の困難を最小限にする取組が重要となります。
男女共同参画の視点からの防災とは
日本各地で起こった災害の教訓や、熊本地震を経験してからは、防災・減災への意識が高まった一方で、災害発生時には、男女共同参画の課題が表面化したとの報告もあっており、以下のような問題が明らかになりました。
- 男性・女性を理由として役割を固定的に分ける意識(固定的性別役割分担意識)から、家事・育児、介護等の増大する家庭的責任が女性に集中し、ストレスや心身の不調を抱えやすい一方、家族を経済的に支え、守るのは自分の役割であるとの意識が強い男性が、その責任を抱え込み追い詰められやすいこと
- 男女のニーズの違いや、子育て家庭、介護を必要とする家庭の事情などが十分配慮されず、必要な支援や物資が提供されないこと
- 意思決定の場への女性の参画の割合が低く、予防(平時)、応急、復旧・復興の各場面において、女性の意見が反映されにくいこと
- 女性や子供に対する暴力が、災害時には避難所や仮設住宅等での顕在化が懸念される
- 女性は、パート・アルバイト等の非正規雇用が多いため、災害時に解雇・雇い止めされる恐れがあること
など。
このような災害時の課題を解決、もしくは未然に防ぐために、様々な災害時の教訓を活かし、男女で異なる災害から受ける影響に配慮することや、性別のみにとらわれず、復旧・復興の担い手として女性が位置付けられ、活躍することなどを通じて、地域における生活者などの多様な視点から、予防(平時)、応急、復旧・復興の各場面において、防災対策を考え、実行し、地域の防災力を高めていくことが「男女共同参画の視点からの防災」です。
カテゴリ内 他の記事
- 2024年10月30日 DVって?
- 2024年12月17日 玉名市男女共同参画審議会
- 2024年12月11日 第4次男玉名市女共同参画計画事業実施報告
- 2024年12月2日 女性人材リスト登録者募集
- 2024年6月20日 男女共同参画社会をめざして VOL.50 もしか...
- 2024年6月20日 これもデートDVなの? 恋人間に起こる身近な...
- 2024年6月20日 〜キラリ輝く人たち VOL.16〜 男女共同参...