保健師のチカラ 健康のミカタ!保健師です。
健康のミカタ!保健師です。
健康に暮らすには、まず自分の体の健康状態を知ること。そのための、健康の見方(ミカタ)、説明します!
私たちは、市民のみなさんの、健康の味方(ミカタ)です。
赤ちゃんから大人まで。よりそいながら市民の健やかな暮らしをサポートします。
保健師のこと、ご存知ですか?
赤ちゃんからお年寄りまで、家庭訪問や健康教室、保健指導などを通して、市民のみなさんの健康づくりをサポートすることが仕事です。
赤ちゃんとの関わりが多いイメージかもしれませんが、成人への保健指導にも力を入れています!
市民のみなさんの健康づくりを、さまざまな角度から保健師のいろんなチカラ(知識・技術)が応援、サポートします。
こんにちは赤ちゃん〜乳幼児訪問〜
子どもたちの笑顔が広がることで、家庭や地域、市民のみなさんが活気づき、さらに心豊かになります。そのためにも、妊娠期・乳幼児期の心身の健康づくりから支援しています。
玉名市には、平成28年に530人の赤ちゃんが生まれています。
保健師と助産師が、すべての赤ちゃん宅を訪問しています。
「母乳が足りているのか心配」、「なんで泣くのか不安」などの質問を一緒に考えて、体重測定で栄養状態の確認や予防接種、健診の案内などを行います。
保健師は、地域の子育てサポーター、お母さんの味方です。安心して子育てができる玉名市を目指しています。いつでもお気軽にご相談ください。
村上研仁ちゃん・綾さん(天水町小天)
「ネットでもいろいろ調べていたけど、保健師さんから聞くと違う安心感があります」
「直接抱き方を教えてもらって良かった。安心しました」
メタボを改善!〜健診と保健指導〜
保健師は、若人の健康づくりも応援しています。健診後は、健診結果の見方から、生活改善策など、その人に合わせたアドバイスをしています。
今回は、2年連続で若人健診を受けた飲食店勤務の横山大輔さん(31歳)にお話を伺いました!
横山さんは、友人のすすめで一年前に若人健診を受けました。 それまで痛みや調子が悪いなどの自覚症状が全くなかったため、健診結果の説明を受けた時には、判定の悪さに衝撃を受け、このままではいけないと思ったそうです。
「体重を減らす」ことを目標に、生活習慣改善に取り組みました。
保健師のアドバイスを実践し、なんと10kg以上の減量に成功!
「食事や運動を気にかけた生活はなかなか難しいです。でも、異常の早期発見のため、これからも年1回健診を受けます!」
横山さんは、保健指導を受けて実際に生活を改善されました。みなさんも、若いうちから、毎年1回、健診で健康チェックをしましょう‼
目指せ生活改善!
- トレーニングジムへ通い始め、1回1時間程度、筋トレ継続
- 今年の元旦から、禁煙成功!
- どんぶりで白米を食べていたのを小ぶりの茶碗に変更
- 水代わりにカフェオレを毎日飲んでいた(1日最大3.5リットル)をブラックコーヒーへ変更
横山大輔さん(玉名市河崎)
「保健師さんに食事の工夫の仕方や、運動の大切さを聞いて、ほんとうによかった」
「保健師さんは、自分の人生にクサビ(やる気)を打ち込んでくれる存在です!」
特定健診は受けた"後"が大切です
特定健診から、あなたの健康を考えてみませんか!
40歳から74歳の人は、生活習慣病の発症や重病化の予防のために特定健診を受診することができます。毎年、特定健診を受けていますか?
特定健診は、生活習慣病の予防や早期発見に欠かせません。自分の健康状態を正確に知り、健康管理を続けることに役立ててください。
生活習慣病とは...
偏った食事、運動不足、過度の飲酒、喫煙などの生活習慣が原因で引き起こされる病気です。具体的には、高血圧、糖尿病、脂質異常症などがあります。
特定健診が必要なワケ
生活習慣病は、痛みなどの自覚症状がなく、突然、狭心症や脳卒中を起こしてしまうことがあります。そのため健診を受けることが重要です。
心臓病の危険因子、肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常の4つが増えると、心臓病だけでなく、脳梗塞や腎臓病なども発症しやすくなります。疾患発生の恐れが約34倍に!
健診結果で要治療なら、早めに受診、治療開始!
特定健診を受けた人のなかで、治療が必要な危険因子を持つ人の6割以上が治療されていませんでした。早めに治療を開始することで、心臓病や脳梗塞などの重症化を予防することができます。
項目 | 糖尿病 | 高血圧 | 脂質異常 |
---|---|---|---|
治療が必要な人 | 366人 | 243人 | 192人 |
未治療 | 60% | 61% | 90% |
治療中 | 40% | 39% | 10% |
重症化すると"こんなに"かかる医療費
毎年健診を受けている人と、受けていない人では、生活習慣病の治療費に大きな差がでます!
病院などの受診件数では、「外来」は97%、「入院」はわずか3%です。しかし総医療費では、「入院医療費」が半分程度を占めています。
生活習慣病が重症化し、入院となれば、高額な医療費がかかります。早めの外来通院を行い、重症化を予防することが、医療費の抑制につながります。
毎年健診を受けている人の治療費月7千円に対して、健診を受けていない人は月3万円。その差は、約4.3倍!
外来医療費 | 入院医療費 |
---|---|
糖尿病…3万4,606円 | 心臓疾患…60万6,123円
|
高血圧症…2万8,159円 | |
脂質異常症…2万4,849円 |
Hさん(40代・男性)の事例
Hさんは、若い時から肥満、高血圧などの危険因子があり、医療機関の受診が必要でしたが、そのまま放置していました。その後、40歳代の健診で心電図検査に異常がみられたため受診。内服を開始しましたが、未治療の期間が長く、油っぽい食事や運動不足、飲酒・喫煙などの生活習慣の改善をしなかったため、45歳という若さで脳梗塞を発症しました。身体に麻痺が残り、介護が必要な状態になってしまいました。
重症化を予防するために
- 特定健診を、毎年1回受診すること。
- 高血圧、糖尿病、脂質異常の疑いがあり、医療機関受診が必要な人は、自覚症状がなくても、早期に医療機関を受診しましょう。
保健センターは、健康づくりを応援します
保健センターは、市民の健康づくりの拠点です。保健師のほか、管理栄養士、栄養士、歯科衛生士、看護師といった専門職員がいて、健康相談、健康教育など市民の健康を総合的にサポートしています。
母子健康手帳交付、乳幼児健診、予防接種、各健康診査、健診後の保健指導、健康相談など、市民の皆さんが健康で生活できるようお手伝いします。
さらに、健康な地域づくりのため、三ッ川の健康ウォーキングなど、市民と協働の健康づくりにも取り組んでいます。
保健師には担当地区があり、あなたの地区にも担当の保健師がいます。
お気軽にご相談ください!(電話0968-72-4188)
保健師は、高齢介護課、総合福祉課にも配置され、それぞれの立場で市民の暮らしを応援しています。
保健師と看護師の違いって?
病院で働く看護師との一番の違いは、保健師は対象が地域全体であること。そして、看護師は病院に来た患者さんの治療が目的ですが、保健師は市民の皆さんの病気の予防・健康増進が目的なのです。
引用元: 「保健師のチカラ」『広報たまな』平成29年3月号抜粋(PDF 約2MB)
※本ページは上記記事を元に加筆・修正して作成しました。人物の年齢・肩書きは平成29年3月1日現在のものです。
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