弘法大師線刻画像石幢
更新日:2024年12月5日
弘法大師線刻画像石幢(こうぼうだいしせんこくがぞうせきどう)
【種別】重要有形文化財(建造物)
【員数】1基
【指定年月日】平成21年4月20日
【所在地】玉名市岱明町鍋629番
【所有者】個人
【内容・特徴】
所有者の先祖作之丞が四国八十八遍路の際に、阿波国からこの石幢を持ち帰り鍋の州崎に陸揚げ後、檪野村
(いちのむら、現大牟田市)の石工が整備し、文政6年(1823)に先祖供養のため大乗妙典を奉納し建立したと伝わります。
石幢は、総高 200cmで1辺16.5cmの正八角柱で、弘法大師坐像が各面の縦に 11体線刻され、合計 88体が線刻されています。類例では、香川県大川郡志度町志度寺と福島県伊達郡国見町阿津賀志山の板碑に弘法大師画線刻88体が彫られたものがありますが、弘法大師画線刻の石幢で塔身八角形は希有であり、全国的にも類例がなく、建造物として学術的価値の特に高いものです。
品質及び形状:凝灰岩製八角柱
寸法
台座:高さ11cm、縦64cm、横69cm
中台:高さ24.4cm、縦41.5cm、横46.5cm
(線刻部分の拓本)
弘法大師が椅子に座った姿を線刻している。
各面縦に11体、8面で88体となる。
(中台正面の銘文の拓本)
安政未四月吉日
先祖為菩提
奉納大乗妙典
鍋村作之丞
(中台側面の銘文の拓本)
檪野村
石工
嘉平次
壽久
【地図】
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