大坊古墳出土品
更新日:2021年3月1日
大坊古墳出土品(だいぼうこふんしゅつどひん)
【種別】玉名市指定重要有形文化財(考古資料)
【員数】一括
【指定年月日】平成20年10月14日
【所在地】玉名市岩崎117 玉名市立歴史博物館こころピア
【所有者】玉名市教育委員会
【内容・特徴】
大坊古墳は玉名市玉名字大坊に6世紀前半から中頃に造られた前方後円墳です。主体部は安山岩の割石を小口積みにした複室構造の横穴式石室になっています。石室内に、赤・黒・青(灰色)などの顔料で描かれた連続三角文や円文が描かれた装飾古墳です。
出土品の一つである垂飾付耳飾は5世紀半ばから6世紀前半までの朝鮮半島との関係を象徴する副葬品で、韓国本土の古墳からも酷似したものが出土しています。大坊古墳からの出土品は被葬者の権威の象徴として用いられたものと考えられており、古墳時代の朝鮮半島との関係とこの地域に繁栄した文化の様相を知る上で学術的に価値が高いものです。
(1)装身具
玉類:水晶製勾玉1点、碧玉製管玉12点、水晶製算盤玉2点、瑪瑙製棗玉1点、色ガラス製小玉99点、土製玉7点、耳飾:金環4点、金銅環5点、金製垂飾付耳飾1点
(2)武具
直刀1点、鉄剣1点(欠損)、刀子1点、鉄鏃(平根式2点・尖根式20点)
(3)馬具
杏葉1点(鉄地金銅張)、輪鐙1点(木心鉄張欠損)
(4)土器
須恵器:提瓶2点
土師器:脚台付壺1点
(5)その他
青磁碗1点
【地図】常時展示ではありません。
【関連文化財】
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