文殊菩薩騎獅図
更新日:2021年2月27日
文殊菩薩騎獅図(もんじゅぼさつきしず)
【種別】玉名市指定重要有形文化財(絵画、彫刻)
【員数】1幅
【指定年月日】平成19年3月1日
【所在地】―
【所有者】個人
【内容・特徴】
この仏画は、縦108.5センチ、横38.5センチで、享和4年(文化元、1804年)豪潮が56歳の時の元旦の書き初め作品です。童子形の文殊菩薩が盛装の唐獅に騎乗した像で、淡墨を主に一部に薄赤と全粉を用いて描かれた、絹本着色の仏画であります。
童子形の文殊菩薩が盛装の唐獅子に騎乗した像で、淡墨を主にし、一部にうす赤と金粉を用いて描き出された絹本着色の仏画である。線描・著色の使い方は絶妙である。また、上部には賛が入っており、線質に硬さが残る豪潮50代特有の書風である。
一 文殊菩薩の部分
頭部
髪を5つに分けて結束し、上に向く豊満な顔の童子形
右手
降魔の利剣を垂直に持つ柄部全部に金粉を施す。上膊、腕首に金粉で飾り輪をあらわす。
- 左手
経巻を載く開き蓮華を持つ。
- 胴部
上半身裸形で下半身は長い裳を着、両膝は部分に水蓮の紋様がある。
首かざり、腰かざりを金粉であらわす。
- 蓮華
上に座す
二 唐獅子の部分
- 鞍
金粉とうす墨で書かれ、その上に開き蓮華を着ける。
- 胸がい
螺形の垂髪の間に金粉であらわれた鈴の杏葉でかざる。
- 尻がい
金粉で同様の文様と杏葉がある。
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