振倉謝公墳
更新日:2015年2月12日
しんそうしゃこうふん
員数:1基
所在地:玉名市伊倉北方3319
玉名市伊倉北方、玉南中学校の西側に位置する小丘陵は「本堂山」(ほんどやま)と呼ばれます。中世寺院の報恩寺の跡地であり、古くから墓域でした。このことから多様な石造物が残っています。丘陵西側には、振倉謝公墳が整備されています。「大明振倉謝公墳」と刻まれた墓石が残されており、発掘調査では漆喰で構築された石槨の中から、男性とみられる人骨一体分などが出土しました。
振倉謝公墳は、肥後四位官郭公墓や明人林均吾墓といった近隣の唐人墓と共に、当地の近世初期における国際的、経済上の役割と位置を明示すると共に、貿易に従事した明人の活躍を示す学術上貴重な文化財です。