企画展 「後藤是山展 -玉名における是山の行雲流水-」
更新日:2005年1月1日
熊本日日新聞社の前身、九州日日新聞社の最初の本格的な記者として、とくに文芸欄の確立に尽力して、政党新聞からの脱皮を図った後藤是山は、徳富蘇峰を師として気骨稜々「生涯一記者」を目指しました。
是山の文化活動は社内の活動にとどまらず、郷土史研究のバイブル的存在である『肥後国誌』の大幅な増補版を刊行し、『肥後の勤皇』『肥後文人画の研究』など多くの研究をも成し遂げ、戦後長く熊本県文化財専門委員をつとめた代表的郷土史家でもありました。
とくに俳句は俳誌『かはがらし』『東火』の主宰と100歳の生涯を通じて句作に、後輩の指導に、最も精進した途でありました。
晩年の30年間は玉名に杖を引かれることが多く、愛弟子森田深淵氏の許には多くの闊達な是山の直筆や著名な文化人との交友を裏付ける書簡などが保存されています。
今回の企画展は巨人後藤是山の人柄や文芸的環境に触れて、その業績を偲んでいただくために開催しました。
展示期間
平成11年4月27日(火曜日)〜平成11年7月4日(日曜日)
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