企画展 「新収蔵品展 -目覚める玉名のれきし-」
玉名大神宮男神像
こころピアが開館して今年で24年を迎えます。これまで様々なジャンルの企画展を開催しました。同時に資料の調査・研究活動も行い、その過程で多くの資料を博物館で収集、保存してきました。館が所有する資料は勿論、個人や団体から寄贈・寄託頂いた資料を保存し後世に伝えることも博物館の使命です。
例えば、平成29年に寄託された玉名大神宮の男神像は、県内でも貴重な平安時代後期の神像で中世に玉名一帯を治めていた菊池一族の初代則隆像との伝承があります。また、昭和の頃に岱明の映画館「中座」で使用されていた映写機も当時の人々の暮らしの中での娯楽を知る資料です。
このように数は少なくとも、歴史的、文化的に貴重な資料を保存し続けるだけでなく、展示することによって郷土玉名に興味をもってもらえるきっかけになることを願い、新・収蔵品展を開催します。
展示期間
平成30年1月5日(金曜日)〜平成30年3月4日(日曜日)
主な展示品
玉名大神宮男神像、夏目漱石短冊、海達公子資料、映画館「中座」の映写機、僧豪潮筆二曲屏風など
チラシ
こころピアが開館して今年で24年を迎えます。
これまで歴史、民俗、美術、人物など様々なジャンルの企画展を開催してまいりました。
同時に資料の調査・研究も行い、その過程で多くの資料を博物館に収集、保存をしてきました。館が所有する資料は勿論、個人や団体から寄贈、寄託していただいた資料を後世に伝えることも博物館の使命です。
例えば、平成29年に寄託された玉名大神宮男神像は、平安時代に玉名一帯を治めていた菊池一族初代則隆像との伝承があり、玉名大神宮に所蔵されている神像のなかでは最も古く県内でも貴重な平安時代後期の神像です。また、昭和時代に岱明町にあった映画館「中座(なかざ)」で実際に使われていた映写機も、当時の人々に映画がどれだけ親しまれていたかを知ることのできる大切な資料です。そして近代日本を代表する詩人、北原白秋に絶賛され「天才少女詩人」をして将来を期待されながら弱冠17歳でこの世を去った海達公子の直筆の詩や地震が自由詩を書く理由を綴った手記などからは、書籍だけではわからなかった公子の文芸への熱い思いを知ることができます。
このように展示品として纏まった数はなくとも、歴史的、文化的に貴重である資料を保存し続けるだけでなく、実際に多くの人々に見ていただくことによって玉名の歴史や文化により興味をもっていただけるきっかけとなることを願い、新・所蔵品展を開催いたします。
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