金栗さんのふるさと玉名で大河ドラマ撮影
玉名が生んだ「日本マラソンの父」金栗さんが主人公の大河ドラマ「いだてん」。
そのロケ(屋外撮影)が生誕地和水町に続き、青春時代と後半生を過ごしたここ熊本県玉名市でも行われました。
関連リンク:
- 和水町ホームページ「2019大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」撮影開始」
(外部リンク) - 出演!エキストラのみなさんの感想 (NEW:6月14日 感想を追加しました!)
(ページ内リンク)
100年前の玉名の賑わいを市史跡「高瀬船着場跡」で再現
2018年5月6日、7日の2日間、大河ドラマ「いだてん」のロケ(屋外撮影)が玉名市内で行われました。
6日は、菊池川に面し古くから米の集積地として栄えた高瀬船着場跡 (サイト内リンク)の「俵ころがし」周辺で、金栗さんや妻スヤさん、養子に行った池部家の人たちが暮らした明治時代の玉名の情景を撮影。
朝から降り続く雨の中、川岸に組まれた撮影セットで金栗四三役の中村勘九郎さんをはじめとした俳優陣に加え、仕入農家、行商、露天商、女学生役などの地元エキストラ約70人が参加。
熱演する出演者とスタッフ総勢150人にもなる大掛かりなロケで、撮影現場は冷たい雨も吹き飛ばす熱気に包まれていました。この日は、市職員も警備スタッフなどで撮影に協力しました。
撮影現場を見学に訪れた金栗さんのご親族の皆さんも、「撮影現場を初めて見て感動しました」「スヤさんは美人だったとお伝えしたが、まさか綾瀬はるかさんに演じていただけるとはびっくりしました」と、ドラマや玉名の盛り上がりへの期待を話しておられました。
熊本県出身の有名人である金栗さんが大河ドラマの主人公の一人となることもあって、エキストラ募集には玉名市からだけでなく和水町や熊本市など県内各地から応募が殺到。
みごと選ばれたエキストラの皆さんは、早朝から衣装やメイク支度をした後、米や野菜など物流の集積場での熱気あふれるシーンの撮影に臨みました。また、滑石漁協の皆さんは船頭役での出演のほか、カメラマンを船に載せて撮影に協力しました。
仲買人の役を演じたエキストラの中嶋由紀夫さん(玉名市)は、「金栗さんは、日本で最初のオリンピック選手になった地元の英雄。早朝からのロケは寒かったし眠かったけれど、いい記念になりました」と笑顔での感想。エキストラの皆さんは、これを機会に玉名がこれからもっと盛り上がっていくと思う、と期待を語りあっていました。
大河ドラマ「いだてん」は来年1月から放送開始の予定です。ぜひご覧ください。
エキストラで出演した皆さん
5月6日撮影分
大石 洋さん
■写真:右の男性
私は玉名(郡長洲町)で育ち、今では玉名高校の同窓会にも関わっています。金栗四三氏は先輩になるので、大河ドラマの題材になるのは同窓会にとってこの上ない名誉なことで盛り上がっています。そのような中、玉名ロケのエキストラ募集を耳にし、玉名と金栗四三氏を盛り上げるために出演したいと希望しました。
撮影は朝の5時集合で夜までという長丁場の中行われました。この日のエキストラは約70人もいて、全員に明治時代のメイクが施され、役柄に変身すると気分も乗ってきました。私は幸いにも金栗四三役の中村勘九郎さんの近くでメイクをすることになり、気さくに声を掛けてくださってお話できたのが印象的でした。中でも玉名高校にある銅像のことを話題にしてくださったのは嬉しかったです。また、私達の上司役の俳優、境浩一朗さんともお話しし、天水町出身だと聞いて皆で大盛り上がりしました。
撮影現場に入ると既に大勢のスタッフの方々が動いていて、しかも一帯が明治時代になっていました。奥まで行くと俵転がしのセットが組まれているのに仰天!さすが大河ドラマは凄いなと感激の中、演技指導が懇切丁寧に行われました。米俵の持ち方から威勢のいい声の出し方をはじめ、役割や動き、セリフなど、その場の状況で臨機応変にポンポンと設定され、集中した臨場感たっぷりで役になりきりました。
エキストラの準備が整うと、中村勘九郎さんの登場で現場は大盛り上がり、その後の綾瀬はるかさんの登場では現場は一気に華やぎ、撮影現場の凝縮された特別な雰囲気を堪能できました。実際に見る俳優さんたちは圧倒的な佇まいがあり、役に集中されている感じでした。
リハーサルの後、助監督の「本番!」という声に現場全体に緊張が走り、興奮かつ一心不乱に演技しました。何度か俳優さんと距離が近くなった時は、演技の神々しさに圧倒され、自分の演技を忘れてしまうかという程でした。撮影は順調にOKが出て、最後の撮影シーンは大竹しのぶさんと綾瀬はるかさんを囲んでエキストラ全員で盛り上がる演出となっており、撮影終了の瞬間も全員で喜び合い、特別な達成感を経験させてもらえました。
私は1日の出演でも疲れ切りましたが、これが毎日の役者さんやスタッフさん達は大変な仕事をされて大河ドラマが作られているのだなとありがたく感じましたし、撮影したシーンがどのように仕上がるのかと放送開始がとても楽しみです。
多くの方が視聴され、楽しさや希望を感じてもらい、金栗四三氏や玉名、そしてオリンピックの理解が深まることを願っています。
牛嶋 俊介さん
私は、玉名高校出身で、現在は地域振興局で働いています。私自身もゆかりのある土地で大河の撮影があると知り、なかなか体験できることではないと思い、思い出づくりで参加しました。
実際に参加すると、まずは、俵ころがしの場所に凝ったセットが設置してあり、よりリアルに昔の高瀬の賑わいを想像することができました。
私も当時の人足に扮した格好をして、俳優さんや他のエキストラの方々、スタッフの皆さんと盛り上がりながら一緒に撮影ができ、楽しい思い出になりました。
松浦 寛さん
私は、金栗さんに実際にお会いしたことがあり、高校も金栗さんの後輩に当たります。金栗さんが生まれ育った地元である和水町や小田の学校に教師として勤めたことがあり、自分の教え子には金栗さんの親類もいました。そのなかで、地元の玉名で大河ドラマの撮影があるのは奇跡だと感じましたし、色んな経験をしたいと思ったのでエキストラとして応募しました。
実際に参加すると、エキストラの思いを実感でき、たくさんの収穫がありました。自分の演技をプロの方から褒めていただいたり、俳優の方々の近くにいれたりしたことは、とても嬉しく、一方で、寒い雨の中何時間も裸に近い格好で立ち続けたことも初めての経験で、皆さんの大変さを感じました。テレビの裏側は本当に沢山の人たちが支えていることが分かりました。
折角台詞を堂々と言えるチャンスがありましたが、、、少し遠慮して手を挙げなかったことを後悔もしています。それも含めて、やっぱりなんでも経験だ!と今回凄く思いました。
玉名市の方
キャストの方々と一緒に演技をすることができて、感激しました。
山口 義昭さん、松本 憲昭さん(滑石漁協)
■写真:(左)山口さん(右)松本さん
昔から船をやっているベテランの竿をさせる人が小さい船に乗って出演し、若手はカメラマンが乗る大きい船に乗りました(自分たちは、三角型の紐がつけられている中型の船担当でした)。
とにかく寒かったです。でもこうやって、大河ドラマという二度とないチャンスに参加することができて嬉しいです。
小山 里紗子さん、木村 星来さん
■写真:(左)小山さん
玉名市民の金栗四三さんの人生がドラマにされ、すごい方なんだと撮影を終え、改めて驚いています。
そのドラマにエキストラとして出演し、素晴らしい体験ができ感激しています。
■写真:(中央)木村さん
エキストラにも細かい役の設定や動きがあり、思っていたよりも難しかったですが、スタッフの方々が1人1人に丁寧に指示してくださったおかげで、ほんとにタイムスリップしているようでした。実際に見る俳優さんや女優さんの演技はとても迫力がありました。
中嶋 由紀夫さん
金栗さんは、最初のオリンピック選手になった地元の英雄。早朝からのロケは寒かったし眠かったけど、いい記念になりました。中村勘九郎さんは、気軽に声をかけてくださり、気さくな人でした。一気にファンになりました。
5月9日撮影分
津田 宏絵さん
■写真:一段目右端の女性
あの大河ドラマの撮影が家の近くで行われるなんて一生に一度あるかないかだと思うので、どんな形でも良いので参加させてもらいたいと思っていました。
それがまさかの俳優さんの真後ろで一緒に演技することになり、みんなで言うセリフもあり、とても幸せでした。私は着物の仕事をしていますので、100年ほど前の今では見ることがない振袖を着られたこと、そして当時の髪形を結って頂いたことはとてもとても嬉しい思い出となりました。
木付 雄三さん
「せっかく玉名でロケがあるんだから」という気持ちで、エキストラに応募しました。思いのほか、いい役に選ばれて、とても嬉しく思っています。
金栗さんは母校の大先輩でもあるし、そのドラマに参加できるというのは、この上ない体験でした。
普段何気なく見ているドラマも、裏から見たら、ものすごく大変なんだと分かりました、本当にいい経験させてもらったと思います。
原田 宗之さん
生まれ育った玉名で「いだてん」のロケが行われると知り、記念になればと思い応募しました。
私は池部家の番頭の役で2日間出演させてもらいました。1日目は俳優陣の演技もさることながら、人足役のエキストラの方達の演技が素晴らしく、「本当に素人かな?」と思うほどでした。
2日目は夜間からの撮影でしたので、撮影現場が1日目とはまた違う雰囲気となり、とても印象深く残りました。
大変貴重な体験をさせてもらい、よき思い出となりました。
岡本 秀和さん
役者さんの生の演技を間近で観られるだけ無く、ましてや一緒に演技ができる、またと無いチャンスと思い参加させて頂きました。
この作品に関わった事で、役者さんだけでなく、多くのスタッフの皆さんのより良い物を作り上げようとする姿、熱意を目の当たりにし、感動しました。
今回の大河ドラマを機会に玉名が全国にアピール出来る場になり、地域活性化に繋がります事祈念致します。
- マラソンの父 金栗四三さん (サイト内リンク)
- 金栗さんゆかりの地めぐり (サイト内リンク)
カテゴリ内 他の記事
- 2021年6月24日 文京区立湯島小学校とミニトマトの栽培学習...
- 2024年10月15日 【締切 12月20日まで】金栗四三マラニック2...
- 2024年10月3日 金栗四三スピリット2024中西麻耶氏講演会...
- 2024年9月5日 スウェーデンから金栗さんを訪ねて
- 2024年8月21日 「秩父宮記念 第49回富士登山駅伝競走大会...
- 2024年7月25日 筑波大学教授によるオンライン授業を開催し...
- 2024年7月5日 祝パリオリンピック出場 赤崎暁選手激励会...