玉名の遺跡シリーズ18「浄光寺跡」
更新日:2024年10月17日
浄光寺跡について、リーフレットを作成しましたので、下記添付資料をご確認ください。
玉名市築地に所在する蓮華院誕生寺一帯は、中世に存在した「浄光寺跡」と推定されています。真言律宗の総本山である西大寺の末寺帳には肥後国内のほか8ヶ寺と共に浄光寺も記載されています。鎌倉時代後半は、得宗という鎌倉幕府執権・北条氏の勢力が大きかった時期で、真言律宗は深い関係を築き、全国各地で西大寺系寺院は得宗支配の拠点的役割も果たしたとされています。それを物語るのが「関白塔」と呼ばれる九州最大級の五輪塔(西大寺系の梵字を刻まない石塔)で、境内に2基残存しています。浄光寺は、戦国時代の終わり頃に、戦火の中で焼失し荒廃しますが、現在は蓮華院誕生寺として、五重塔や南大門などが整備されています。参考文献
『浄光寺跡寺域確認調査』報告書(PDF 約19MB) 玉名市教育委員会 1989
『蓮華院浄光寺跡出土品』報告書(PDF 約13MB) 玉名市教育委員会 1981
『南大門遺跡』発掘調査報告書 玉名市教育委員会 2013
関連記事
カテゴリ内 他の記事
- 2025年4月21日 『ふるさと文化財探訪』とリーフレット「玉...
- 2025年4月21日 リーフレット「玉名の遺跡シリーズ」を配布...
- 2025年4月14日 玉名の遺跡シリーズ22「山田白山宮十二坊塔...
- 2025年3月11日 玉名の遺跡シリーズ21 「六反製鉄跡」
- 2025年1月31日 玉名の遺跡シリーズ20「高瀬藩邸跡」
- 2024年12月6日 玉名の遺跡シリーズ19「両迫間日渡遺跡」
- 2024年8月8日 玉名の遺跡シリーズ17「同田貫刀鍛冶跡」