玉名の遺跡シリーズ22「山田白山宮十二坊塔碑」
更新日:2025年4月14日
玉名市山田には、中世以降に形成された集落があります。北端の山田日吉神社は白山比売神が祀られ、この神社を中心に南北へ延びる道の両側に十二か所の坊跡と、それぞれに石塔が残存しています。「坊」とは修験道の山伏が修行する施設や宿舎があった区画のことで、阿蘇や福岡の英彦山一帯にも残っています。もとは比叡山にあって、白山信仰は平安時代頃から広まり、山田一帯も天台宗の拠点的な修行の場であったようです。現在も、子孫等の坊守によって毎年祭礼が行われ、祭礼記録帳は、天文2年(1533)以降から残存しており、この石塔と共に市指定有形民俗文化財となっています。坊守の屋敷内などに、石塔(笠塔婆・五輪塔・宝塔・板碑など)が祀られ、それぞれ覆屋が令和6年度に完成しました。
この白山宮十二坊塔碑のリーフレットを作成しましたので、下記添付資料をご確認ください。
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