高瀬目鏡橋
更新日:2021年2月19日
高瀬目鏡橋(たかせめがねばし)
【種別】熊本県指定重要文化財(建造物)
【員数】1基
【指定年月日】昭和54年1月8日
【所在地】玉名市高瀬下町
【所有者〉玉名市
【内容・特徴】
高瀬町は菊池川水系の諸郡で生産される肥後米の集散地で、玉名市永徳寺(えいとくじ)に熊本藩の米蔵が置かれ、その港は米の積み出し港として知られていました。菊池川に平行して裏川が掘られ、そこへ面して高い石垣を築いた商家が軒を並べていました。この橋は高瀬の商業の動脈とも言うべき裏川に架かり、菊池川を渡り高瀬町に入る玄関口に当たるものでした。また、現在の高瀬大橋が架かる以前の主要道であった三池往還(みいけおうかん)の路線の一部でもありました。
橋のたもとに残る架橋碑によると、嘉永元年(1848年)に町奉行であった高瀬寿平らによって架けられたものとされています。橋の構造は、全長15メートル、幅員4メートル、径6.7メートルのアーチを2つ連ねた凝灰岩製であり、中央橋脚下端には川上へ向かう脚幅の水切りの備えもされています。また、アーチ形成の楔石(みそぎいし)を除く石材の重なる目地が水平になる点や、路線中央がわずかにふくらんでいることも特徴と言えます。
【地図】
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