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令和2年3月定例会 招集あいさつ

更新日:2020年2月25日
月日:令和2年2月25日(火曜日) 

 皆様おはようございます。

 令和2年第2回玉名市議会定例会の開会にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げます。議員の皆様におかれましては、御多忙の中、御出席を賜り、審議を進めていただきますことに対し、誠にありがたく、厚く御礼を申し上げる次第でございます。

 本議会には令和2年度予算案をはじめ、令和元年度補正予算案などの議案をご提案いたしております。御審議をお願いするにあたり、提案理由と市政運営に関する基本的な考え方を述べさせていただきますとともに、予算案に計上しております主要事業について御説明申し上げ、議員各位並びに市民の皆様に対し、御理解と御協力をお願いするものでございます。

 まず、昨年の暮れから今年に入り、中国を中心に、肺炎を引き起こす「新型コロナウイルス」が記録的な猛威を振るい、中国本土での感染者が7万7千人にも達し、死亡者数も2,500人を上回ったとの報告がされており、日本国内においても、徐々に感染者の数が増えている状況にあります。

 そのような中、2月10日には、福岡県でも感染者が確認され、また熊本市内でも本日現在で4名の方の感染が確認されております。そこで、福岡県で確認されたことを踏まえて、熊本県北の玄関口として、新玉名駅を有し、福岡との人口交流が多い本市といたしましては、万全の体制を取るために、「新型コロナウイルス感染症対策本部」を立ち上げ、今後の対応について、協議をいたしました。

 その結果、一昨日開催を予定しておりました「玉名いだてんマラソン2020」「横島いちごマラソン大会」でございますが、今後の感染拡大防止の観点から、苦渋の決断ではありますが、止む無く大会を中止するという判断をいたしました。また、3月8日に実施予定でありました、「金栗杯玉名ハーフマラソン大会」につきましても、同様に中止決定いたしております。

 ご協力をいただきました、実行委員会の皆様をはじめ、市民の皆様、市議会議員の皆様、ボランティアスタッフ、そしてここまで作り上げてきてくれた関係各位に、心からの御礼とお詫びを申し上げる次第でございます。そして、大会中止にご理解をいただいた選手の皆様にも、この場をお借りして、同様に御礼とお詫びを申し上げますとともに、再度仕切り直して、また来年、素晴らしい大会を提供したいと思っておりますので、楽しみにお待ちいただきたいと思います。

 政府においては、「発熱している」などの感染が疑われる人が医療機関を受診するガイドラインを策定し、マスクの着用や、手洗いの徹底など、通常のインフルエンザ対策と同様に、感染症対策に努めていただくよう、注意喚起を促しております。いずれにせよ、これ以上感染拡大が無いことを願うとともに、感染された方の一日も早い回復と、早急なワクチンの開発が進むことを願うばかりでございます。

 さて、今年度を振り返りますと、NHK大河ドラマ「いだてん」の放送が昨年12月15日で終了し、大河ドラマ館も1月13日に閉館いたしました。昨年1年間は「いだてん」に始まり「いだてん」に終わった1年であったように思います。

 議員の皆様におかれましても、PR動画の作成や、各種イベント等においても「いだてん」を契機とした情報発信に市と一体となって取組んでいただき、心より感謝申し上げます。また、一旦、放送は終了いたしましたが、今年の4月からオリンピック開幕前の7月まで、「いだてん」が再放送されるということを伺っております。大河ドラマ終了の翌年に再放送されるということは、異例のことでありまして、このチャンスを活かして、金栗先生のレガシーを広く情報発信し、玉名市のPRを継続してまいりたいという風に考えております。

 また、地域情報化推進事業といたしまして、光ブロードバンド未整備地域への基盤整備事業も本年度末で完了、これまでインターネットの光回線を利用できなかった地域の皆様に、ようやく光回線をご利用いただけることとなり、情報基盤の格差解消が出来たものと思います。

 更には、新玉名駅周辺整備計画の策定、 高齢者の日常生活の移動手段の確保として、睦合校区、豊水校区への「しおかぜタクシー」「いちごタクシー」の運行エリアの拡大、 民間事業者が行う産業用地の開発に対して「産業用地インフラ整備負担金」や「産業用地開発支援事業奨励金」の創設。 また、小中学校トイレの洋式化なども継続して推進して参りました。

 「いだてん」を契機とした、箱根町、東京都文京区との相互協力についての連携協定、 筑波大学との連携協定、 東京2020オリンピックに向けた、アンゴラ共和国女子ハンドボールチームのホストタウン登録なども行い、今後の交流事業にも力を入れてまいりたいと考えております。

 そして、市民会館建設も順調に進み、予定通り6月にはオープンをいたします。玉名市民の文化、芸術の拠点として、大いに活用していただきたいと思っております。

 また、先週の土曜日には小天東小学校の閉校式が執り行われました。新型コロナウイルスの影響で、縮小はされましたが、小天東小学校の歴史の中で培われてきた、子どもたち、地域の皆様、先生方の熱い想いの詰まった、感動的な閉校式でございました。当然のことながら、一抹の寂しさはございますが、4月からは、「小天小学校」の児童として、多くの先輩、後輩、先生方、地域の方々と新しい歴史を創っていってほしいと心から願っておるところであります。

 そして、手前味噌になるかもしれませんが、市職員が自ら橋梁メンテナンスのDIYを構築し、橋梁維持費歳出の削減に大きく貢献し、全国に注目をされ、国土交通省のインフラメンテナンス大賞を受賞するという栄誉を受け、私も誇りに思うところでございます。 

 「玉名はもっと輝ける、10年ビジョンのまちづくり」これを信念として、一つ一つを丁寧に、一つ一つに責任を持って取組み、議員各位はもちろんのこと市民の皆様にご理解をいただけるよう、今後も職員一丸となって努力してまいる所存であります。全ての市民が笑顔で暮らせるまちの実現に向けて取り組んで参りますので、引き続き、皆様方のご理解とご協力を賜りますよう切にお願い申し上げます。

 

それでは令和2年度当初予算案についてご説明いたします。

 まず、国における地方財政の見通しですが、経済の先行きについては、内需を中心とした景気回復が見込まれ、また、消費税率引上げに伴う地方消費税の増加等により地方税収入の増加が見込まれる一方、先行きリスクとして、海外経済の動向や金融資本市場の変動の影響等に留意する必要があります。地方は公共施設等の老朽化対策・維持補修のための経費や社会保障経費の自然増などにより、依然として大幅な財源不足が生じると見込まれております。

 このため、国は、地方財政対策として、近年の豪雨や台風等による災害が相次いだことを受け、緊急浚渫推進事業費(仮称)を創設し、緊急防災・減災事業費及び緊急自然災害防止対策事業費の拡充を行うとともに、森林整備を促進する森林環境譲与税を増額し計上されているところです。

 また、普通交付税等の一般財源総額については、地方が人づくり革命の実現や地方創生の推進、地域社会の維持・再生、防災・減災対策等に取り組みつつ、安定的な財政運営を行うことができるよう、令和元年度を0.7兆円上回る額を確保し、地方財政への対応を行うこととされています。

 このような中、本市の令和2年度の当初予算は、地方交付税の合併算定替による縮減、社会保障関連経費の増加や老朽化した公共施設の更新などにより、極めて厳しい財政状況のもと、将来にわたって持続可能な財政基盤を確立するため、引き続き市税などの自主財源の確保を図り、行財政改革の確実な実施、行政評価制度結果の的確な反映と事務事業の見直しを行うことをこれを念頭に予算編成を行いました。

 また、「市総合計画」及び「新市建設計画」に基づき、優先的・重点的に実施する施策を積極的に推進しつつ、「笑顔をつくる10年ビジョン」の基本目標の達成に向け、市民生活の安定・まちづくりの充実・行政運営の進化の3つの取組を推進し、その実現に向けて優先度の高いものから着手していくことといたしました。

 この結果、令和2年度玉名市一般会計予算案は、322億4,800万円となり、前年度と比較しまして5.7パーセントの減となりました。主な理由としましては、市民会館建設事業や防災行政無線整備事業等が完了することにより普通建設事業費が減少するためでございます。

 

 それでは、当初予算の主な内容につきまして、「笑顔をつくる10年ビジョン」の三原則に沿って重点化した事業を中心に御説明いたします。

 まず、1つ目の原則「市民生活の安定」の分野であります。

1点目の地域公共交通対策事業につきましては、人口の減少やマイカーの普及による、公共交通利用者の減少、深刻なバス運転士不足など、公共交通を取り巻く環境が大変厳しい状況にあり、交通事業者だけでは維持していくことが大変困難な状況となっております。このような状況を受け、お年寄りや学生など移動制約者の日常生活における移動手段を確保するため、市より地方バス路線維持費等補助を行ない公共交通の維持を行なっております。また、交通不便地域の解消といたしまして、天水・河内エリアをみかんタクシー、滑石・岱明エリアをしおかぜタクシー、大浜・豊水・横島エリアをいちごタクシーに事前予約制乗合タクシー運行事業により取り組んでいるところであります。

 令和2年度の新たな取り組みといたしまして、梅林・小田地区に乗合タクシーの導入を行います。これは、バス路線の梅林・舟島線が廃止され、また、高齢化の急速な進展による交通弱者の移動手段の確保を含む交通不便地域対策として4月より梅林地区での実証実験を行い、10月から梅林・小田地区での本格運行を開始するものであります。

 2点目の運転免許証自主返納支援事業につきましては、近年、全国各地において、高齢ドライバーによります交通事故が多発し、多くの方が犠牲となられています。そこで、運転免許証を自主返納された方へ、バスICカードか乗合タクシーなどで利用可能な回数券、3,000円分を交付し、事故の未然防止と代替交通手段の利用促進を図るものでございます。

 次に、2つ目の原則「まちづくりの充実」の分野であります。

 1点目の担い手確保・育成事業についてでございます。農業次世代人材投資事業でございますが、農業従事者の減少と高齢化が急速に進展する中、持続可能な力強い農業を実現するには、次世代を担う農業者の確保・育成に向け積極的に取り組む必要がございます。新年度も引き続き新規就農者に補助金を支給し経営が軌道に乗るまでの支援を行うとともに、併せて認定農業者を支援し、担い手の確保・育成と経営の高度化や多角化による経営安定を図ってまいります。また、農業の持続的発展を確保しつつ食糧の安定供給を図っていくため、農産物の生産、農業経営の開始・改善に必要な農業用機械・設備等の導入に対し、担い手づくり支援事業補助金を交付し担い手や経営体などの支援をいたします。

 2点目の地場企業支援奨励金についてでございますが、現在の支援制度は誘致企業に対するものや事業業種を変更する場合に限られておりました。この新たな地場企業支援奨励金は、市内事業者が事業拡大を行う際に、施設・設備の整備に係る固定資産に対し支援する設置奨励金、用地取得に対し支援する用地取得奨励金・新たな雇用拡大に対し支援する雇用奨励金、公共下水道の未整備地区における浄化槽設置に対し支援する合併処理浄化槽設置補助金を行うことにより、産業の振興及び雇用機会の拡大を図るものでございます。

 3点目の新玉名駅周辺整備事業でございます。今年度、新玉名駅周辺の開発を具体的に示すため、地権者や事業者に対するアンケートの実施や文化財確認調査など、開発を進めていく上で必要な事前調査を行ってまいりました。現在、担当課を中心に、今後の整備計画について、具体的な検討を行っている状況でございます。また、民間開発の誘導も含めまして、整備計画区域において市がどのような形で開発を効果的に効率よく進めることができるのか検討を重ねてまいります。

 次に、3つ目の原則「行政運営の進化」の分野でございます。

天水中学校区における学校規模適正化事業により、先に述べましたように、令和2年4月より小天小学校と小天東小学校が統合いたしますが、今後は、学校跡地の民間活用等を目指すものでございます。

 また、オリンピックキャンプ誘致推進事業でございますが、本市がホストタウンとなっておりますアンゴラ共和国の女子ハンドボール選手をはじめとする選手団が本年6月30日より14日間にわたり、事前キャンプを行われる予定です。この、事前キャンプにかかる経費及びアンゴラ共和国の選手団との交流費用といたしまして、オリンピックキャンプ誘致実行委員会負担金などを計上いたしております。

次に、岱明町公民館建設事業でございます。

 平成31年2月の臨時議会後、岱明町公民館建設事業については、一度原点に戻り検討を始め、岱明町公民館建設と岱明ふれあい健康センター利活用や運営を含めた議論を交わし、「(A)現地建替案」、「(B)ふれあい健康センター隣接案」、「(C)ふれあい健康センター併設案」の3案を軸に、関係各課で協議を行い、3案の事業概要などを算出し、さまざまな角度から検討し、早期建設に向けて精査を行いました。

 また、同時に、市民の方々には岱明町公民館で行われる各種イベントの場などで、同建設事業についての経過報告や意見の聴取をその都度行ってきたところです。その結果として現地建替案は、利用者の要望や市民の意見を反映していることを前提として、総合的に考え、現地建替案が良案と判断し、令和元年8月30日に開催されました有明海沿岸道路及び公共施設建設調査特別委員会で現在までの進捗を報告させていただいておるところであります。

 また、令和元年11月8日に岱明町公民館において「岱明町公民館建設事業及び岱明ふれあい健康センター運営に関する検討経過説明会」として意見交換会を開催したところです。この意見交換会で市民の皆様からは、現地建替案で早急な建設に着手してもらいたい、昨今の台風や豪雨などの異常気象に備えた災害避難所機能も含めた公民館の整備など、多くの意見を頂いたところでございます。岱明ふれあい健康センターの運営についても、今後も市民に丁寧な説明を行いながら進めていくことでご理解を頂きました。現在の岱明町公民館の老朽化は著しく、耐震性も不足しており、一刻も早く建替えることは重要な課題であると認識しており、建設工事基本設計及び実施設計業務を計上しているところでございます。

 

 以上、令和2年度当初予算案につきまして主なものをご説明申し上げましたが、併せて令和元年度補正予算案も提案しております。令和元年度補正予算は、本年度予算の決算見込みによる調整が大部分でございますが、国の「安心と成長の未来を拓く総合経済対策」に基づく令和元年度補正予算に対応した予算を計上しております。

 概要といたしまして、国は国民の安心・安全を確保するため「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」の取組を更に強力に推進するものなどを柱に総額3兆1,945億7,100百万円の補正予算を成立させ、国・地方を挙げて経済対策の迅速かつ円滑な実施を図る必要があるとしております。

 本議会に予算計上しております国補正予算関連につきましては、TPP11等関連政策としまして、農業用機械等の導入を支援する担い手確保・経営強化支援事業補助金、自然災害リスク回避のための防災・減災対策としまして県が行う県営海岸保全施設整備事業他3事業に対する負担金、新たな時代を担う人材の教育環境の整備としまして小中学校21校の校内通信ネットワーク整備工事の計6事業、総額で3億2,825万6千円を計上し、着実かつ早期の執行に取り組んでまいります。

 以上、市政運営の所信と令和2年度予算の主なもの、そして本年度の補正予算について述べさせていただきました。議題の詳細につきましては、総務部長から提案理由の説明の中で申し上げますので、どうかよろしく御審議賜り、いずれも原案どおり御承認賜りますよう、お願い申し上げまして挨拶とさせていただきます。

 大変お世話になります。

 


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