令和4年5月19日(木曜日)

令和4年第3回玉名市議会、臨時会の開催にあたりまして、議員の皆様におかれましては、ご多忙の中、御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。

まず、世界で連日のように報道されておりますウクライナ情勢については、2月末のロシア軍の侵攻以来、はや3ヶ月が経過しようとしております。しかしながら、一向に終結の兆しが見られず、困難な状況に陥っている方々が多くいる現状に心を痛めております。一刻も早く、平和で安全な世界が戻ることを願うばかりであります。

また、去る5月15日は、沖縄本土復帰50年となる節目の1日でありましたが、米軍基地問題をはじめ、沖縄の課題を再認識したところであり、この沖縄やウクライナの問題を通しまして、改めて平和の重要性と人命の尊さを実感しているところでございます。

そういった中で、引き続き、前に立ちはだかる、コロナ問題についてでありますが、今年は3年ぶりに行動制限のないゴールデンウィークとなりました。この期間、全国的にも非常に多くの人が移動しており、その影響からか新規陽性者は、増加傾向となっているところです。

本市におきましても、連休明けは、連日、新規陽性者が20人超えと増加が見受けられ、今週に入りましても、まだまだ厳しい状況に変わりはございません。引き続き、感染防止対策の徹底を図るとともに、玉名郡市医師会、くまもと県北病院、玉名郡市薬剤師会等と連携したワクチン接種体制を整備しておりますので、速やかな接種に努めてまいる所存です。

また一方で、社会及び経済は、少しずつ以前の日常に戻りつつあり、今後は、適切な感染防止対策のもと、各種イベントや祭り等が再開されていく状況であります。このような中、今年は、3年ぶりに玉名の初夏を彩る「高瀬裏川花しょうぶまつり」が開催される運びとなっており、感染防止に最善の注意を払っていただきながら、高瀬裏川の菖蒲をご堪能いただきたいと思っている次第です。

さて、昨今の社会情勢は、コロナの影響が長期化する中、足下では、ウクライナ情勢等を受け、円安ドル高が進み、更なる物価高騰が懸念されており、国においては、その影響を緩和するための対応を緊急かつ機動的に実施するとして、「コロナ禍における原油価格や物価高騰等の総合緊急対策」を策定されました。

これに伴いまして、今議会では、コロナ禍からの経済社会活動の回復に向けて、そして特に生活に困っている方々への緊急支援として、住民税非課税世帯等に対しましての特別給付金などの、予算承認をお願いするものでございます。

今議会提案の議案につきましては、充分にご審議いただきまして、いずれも原案通りご承認を賜りますようお願いを申し上げ、開会にあたりましてのご挨拶とさせていただきます。