令和4年12月定例会 招集あいさつ
令和4年11月29日(火曜日)
皆様おはようございます。今月10日の臨時会に引き続きとなりますが、第7回定例会の開催にあたり、議員の皆様におかれましては、御多忙の中、御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
昨今の社会情勢は、コロナの長期化やロシアによるウクライナ侵攻の影響により、価格上昇が顕著となっており、その物価高騰や円安ドル高などの問題が、国民生活や経済活動に大きな影響を及ぼし、支障をきたすことが大変懸念される状況となっています。このような状況から、政府は新たに「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」を策定し、その裏付けとなる2022年度の第2次補正予算の早期成立に向けた審議が進められているところでございます。
また、新型コロナにつきましては、いまだ予断を許さない状況が続いており、特に、ここにきて、全国的に感染の広がりが懸念されているところでございます。
このような中、11月17日、厚生労働省では、新型コロナウイルス対策を助言する新型コロナ専門家会合が開かれ、そこでは、「年内にも流行のピークが来る可能性、いわゆる第8波となる可能性がある」とされ、今後の医療への負荷が高まる事態に懸念が示されました。
さらに、同じく11月17日、全国知事会でも、緊急の対策会議が開かれ、「既に第8波に入っている」として、ワクチン接種の促進や、自宅療養の支援強化などを国に求める緊急提言が取りまとめられたところでございます。
熊本県内の感染状況も、全国同様に増加傾向が継続しておりまして、11月25日時点での週の新規感染者数は6,000人超えであったことから、じわじわと感染の広がりが懸念されているところであります。
このような状況を踏まえ、現在、県独自の感染レベルは、「レベル2、感染状況は増加傾向にある」と警戒が続いている状況にあり、今後、季節性インフルエンザとの同時流行も懸念されますが、換気の徹底やマスクの適切な着用は、新型コロナウイルス感染症、季節性インフルエンザ両方に有効であることから、ひとりひとりが徹底することで、感染を抑え込む効果も期待されるため、改めて、県民の皆様には、基本的な感染防止対策の徹底を強くお願いされているところでございます。
本市におきましても、現在、主にオミクロン株対応ワクチン接種を、医療機関での個別接種と桃田体育館での集団接種を実施しているところでありまして、11月28日現在の接種率は、約21.5%であり、全国平均の約17.1%、また、熊本県平均の約14.8%を上回る状況ではあるものの、年末年始の感染拡大に備えて、さらなるワクチン接種の促進を図らなければならないと考えているところでございます。
引き続き、玉名郡市医師会やくまもと県北病院などとの連携を図りながら、円滑なワクチン接種の推進に取り組んでまいります。
そして、これからは、年の瀬のシーズンを迎え、催し事や宴席なども増えてくるものと思われます。現在は、あらゆる面で、「ウィズコロナ社会」としての活動が進んでおりますので、それに即した対応と対策に鋭意努めなければならないと考えておりますとともに、基本的な感染防止対策の徹底について、市民の皆様に改めてご協力をお願いしたいと存じます。
そのような中、先週23日に、3年ぶりに開催されました「第26回、くまもと玉名大俵まつりウィズ産業祭」は、メインの大俵まつりに産業祭、グルメの玉名屋台村、そして市民会館では、先日、国史跡に指定された「熊本藩高瀬米蔵跡」の記念講演と、それぞれの行事をタイアップして同時開催したところ、多くの人出で大変賑わい、大盛況であったところでございます。このように多くの市民の皆様が参加され、大切な伝統文化が継承されますことは大変有難く、そして、皆様とともに盛り上げることができ、玉名市にもようやく活気が戻ってきたことを体感し、大変喜ばしく感じた一日でございました。
また、ここ数年来の悲願でありました、2月の「玉名いだてんマラソン」の開催をはじめ、1月の金栗四三マラニック、3月の金栗杯玉名ハーフマラソンなど、今後は様々な行事が予定されておりますので、全て滞りなく開催できますように、引き続き万全の準備に努めてまいりたいと考えております。
今議会におきましては、前会に続きまして、原油・物価高騰対策、並びにその他コロナウイルス対策関連予算などの議案を計上いたしております。
また、それに加えまして、10年ビジョンに謳っております、「安心して子どもを産み育てやすい玉名」をつくることを目指して検討をしておりました、「こども医療費助成の高校生までの拡大、いわゆる無償化」につきまして、来年の令和5年4月からの拡大実施に向け、そのための条例改正や準備事務の予算などの議案も上程いたしております。
未来を担う子どもたちが必要とする医療をより受けやすくし、家計の負担を軽くすることで、健やかな育ちを助けるとともに、0歳から18歳までの継続した子育て支援の充実を図り、子育てしやすい環境を整えてまいりたいと考えております。
議案の内容につきましては、このあと提案理由の説明の中で、それぞれ申し上げさせていただきますので、充分にご審議をいただき、いずれも原案通りご承認を賜りますようお願い申し上げ、開会にあたりましてのご挨拶とさせていただきます。
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