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令和5年3月定例会 招集あいさつ

更新日:2023年2月24日
令和5年2月24日(金曜日)
皆様おはようございます。令和5年第1回定例会の開催にあたり、議員の皆様におかれましては、御多忙の中、御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。

まず、今月6日に発生しましたトルコ・シリア大地震におきましては、これまで約45,000人以上の死亡が確認されるなど大惨事となっており、被災された方々に心からお悔やみとお見舞いを申し上げますとともに、一人でも多くの命が救われることを切に願っております。本市においても、本庁舎や各支所に募金箱を設置しておりますので、市民の皆様にも趣旨をご理解いただき、御協力を仰げればありがたいと思っております。

また、ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻につきましても、ちょうど本日で1年が経過しましたが、残念なことにいまだ収束の兆しは見えません。ウクライナの悲惨な現実があることに驚愕するばかりでありますが、今は、一日も早くウクライナの皆様に安息の日が訪れるように、日本を含む国際社会が協調して取り組み、恒久的な世界平和がもたらされることを心から願うところであります。

そしてまた、コロナ問題につきましては、現在、熊本県のリスクレベルは、「レベル2」の減少傾向とされており、あわせて病床使用率も低下しているところであります。本市におきましても同様の傾向にあり、新型コロナワクチン接種につきましては、先月末で集団接種から個別接種に全て移行いたしております。集団接種につきましては、一昨年6月から約2年間、市内10会場におきまして、249回を実施し、接種回数は約71,000回に及びました。この間、複数回におよぶ感染症の波の到来や、緊急事態宣言の発令、そして医療体制の逼迫等、大変な状況にさられましたが、十分な接種体制が構築できたものと感じており、これもひとえに市内医療保健機関の皆様のご尽力の賜物と、市民の皆さまのご理解・ご協力があったからこそと考えております。引き続き、市内医療機関での個別接種はしばらく継続されますが、改めて、ここに玉名郡市医師会、くまもと県北病院、さらには薬剤師会等、従事していただいております関係者の皆様方に深く感謝を申し上げたいと存じます。

続きまして、本議会には、令和5年度当初予算案をはじめとした議案を提案いたしております。本年度の取り組みを振り返りながら、新年度の予算編成に関する基本的な考え方、そして、予算案に計上しております主要事業について御説明を申し上げ、議員各位に対しまして、御理解と御協力を賜りたいと存じます。

まず、コロナ対策でございます。本年度は、閉塞感が漂う年度当初でございましたが、秋以降は、「ウイズコロナ」として社会が動き始め、明るい兆しが見えつつある1年でありました。そして、ご承知のとおり、政府方針として、5月8日に5類への移行が決定されたところでございます。医療体制やワクチン接種などのあり方は今後示されることになりますが、引き続き国の状況を注視しながら、市民の皆様の命と暮らしを守るため、必要な体制を確保し、対応・対策に努めてまいります。

続きまして、近年では、線状降水帯の発生といった異常気象により水害が発生するなど、激甚化する災害対策が重要となっております。

そのような中、昨年の10月には、防災とまちづくりを一体とした複合施設「岱明防災コミュニティセンター」が完成し、地域交流の場として、地域の住民の皆様が集い、にぎわいが創出されているところでございます。今後は、災害発生時や発生の恐れがある場合の災害避難所としての機能、そして、日頃の地域防災活動の拠点としても寄与するものと期待しております。

また、元玉名地域におきましては、災害時の活動の拠点として、そして緊急用資材の備蓄場として本市の防災対策に大きく寄与する「河川防災ステーション」の整備を国と協力して進めております。既に、地権者、及び地元説明会等を実施しているところでございますが、早期の運用開始を目指し、引き続き、事業主体であります国土交通省等と円滑な協議に努めてまいります。

これからも、市民の皆様の命と財産を守る、そして一人の犠牲者も出さないという覚悟で災害に強いまちづくりを推進してまいります。

次に、熊本県でも大きな話題でありますTSMC関連事業につきましても吉報がございました。昨年7月、大気の環境保全装置大手のカンケンテクノ株式会社の進出が決定しました。地元からの多くの雇用が見込まれ、地域の活性化にも寄与するものと期待しております。また三ツ川産業団地につきましても、本年秋からの分譲にむけて、着実に整備が進められている状況であります。この企業立地や産業団地の設置を呼び水として、さらに多くの企業に本市を選んでいただけるよう、新年度も積極的な企業誘致を展開してまいります。

そして、数年来の悲願でありました、「玉名いだてんマラソン」につきましては、明後日、ようやく初開催できる運びとなりました。伝統ある「横島イチゴマラソン大会」と、県北初のフルマラソンである「玉名いだてんマラソン2023」の開催は、大変、有意義なものであり、その実施を心待ちにしてきたところでございます。今回併せて約4,000人(3,918人(3,217人+701人))の参加が予定されているところですが、市民の皆様をはじめ、スタッフ一丸となり、「オール玉名」で、この大会をぜひとも成功させたいと強く考えておりますので、議員の皆様方のご協力も切にお願いを申し上げます。

金栗先生のレガシーを受け継いでいくために創設したマラソン大会というスポーツイベントを通して、様々なひとの交流を生むきっかけをつくり、玉名の知名度向上と地域の活性化に繋げてまいります。

それでは、続きまして令和5年度当初予算案についてご説明いたします。

まず、国の地方財政対策の特徴といたしまして、「第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略」を抜本的に改訂し、令和5年度を初年度とする5か年の「デジタル田園都市国家構想総合戦略」が新たに策定されました。これは、デジタル技術の活用により、地域の個性を活かしながら地方の社会課題の解決、魅力向上を実現し地域活性化を加速することで、まず1つ目に「地方に仕事をつくる」、

2つ目に「人の流れをつくる」、3つ目に「結婚・出産・子育ての希望をかなえる」、4つ目に「魅力的な地域をつくる」、この4つに重点を置き地方の取り組みを推進することを目的とされています。

また、地方団体が、地域脱炭素の取組を計画的に実施できるよう、新たに「脱炭素推進事業費(仮称)」を計上し、脱炭素化推進事業債(仮称)を創設するとともに、公営企業についても地方財政措置を拡充するとしています。

普通交付税等の一般財源総額については、地方団体が、住民のニーズに的確に応えつつ、地域社会のデジタル化や脱炭素化の推進など様々な行政課題に対応し、行政サービスを安定的に提供できるよう、令和4年度を上回る額が確保されているところでございます。

このような中、本市の令和5年度の当初予算は、将来にわたって持続可能な財政基盤を確立するため、引き続き市税などの自主財源の確保を図り、行政評価制度結果の的確な反映と事務事業の徹底した見直しを行うといった行財政緊急対策期間であることを念頭に予算編成を行いました。

また、「市総合計画」に基づき、優先的・重点的に実施する施策を積極的に推進しつつ、「笑顔をつくる10年ビジョン」の基本目標の達成に向け、市民生活の安定・まちづくりの充実・行政運営の進化の3つの取組を推進し、その実現に向けて、子ども子育て支援や農水商工業の支援強化、企業誘致促進、DX推進など優先度の高いものから着手していくこととしました。

この結果、令和5年度玉名市一般会計予算案は、341億1,900万円となり、前年度と比較いたしまして5.2パーセントの増となります。主な理由といたしましては、岱明中学校校舎等改築工事等によるものでございます。

それでは、当初予算の主な内容につきまして、「笑顔をつくる10年ビジョン」の三原則に沿って重点化した事業を中心に御説明いたします。

まず、1つ目の原則「市民生活の安定」の分野でございます。

1点目の地域公共交通対策事業でございますが、この事業は、市民の日常生活における移動手段として重要な役割を担っており、将来にわたり市民に利用される交通体系を構築する必要があります。特にお年寄りや学生などの日常生活における移動手段を確保するため、路線バス運行事業者と路線の見直しを図りながら、路線維持に必要な補助を行い、公共交通の利便性確保を行ってまいります。

また、交通不便地域の解消といたしましては、既存の滑石・岱明エリアのしおかぜタクシー、大浜・豊水・横島エリアのいちごタクシー、玉陵エリアのいだてんタクシーに加え、令和5年4月より、熊本市と共同運行しておりましたみかんタクシーから新たにおれんじタクシーとして、まず天水エリアを運行し、そして玉南エリアまで拡大してまいります。

2点目の子ども医療費助成事業につきましては、子どもの保険診療に係る一部負担金を全額助成するものですが、0歳から中学校修了前までだった対象年齢を高校修了前までに引き上げ、更なる保護者の経済的負担軽減と子どもの疾病の早期治療を図ってまいります。

3点目の天水中学校区の学校規模適正化事業は、玉水小学校と小天小学校を統合し、令和9年4月の開校を目指し進めています。天水中学校の敷地内とすることで施設一体型での小中一貫教育の充実と多様な考え方に触れて切磋琢磨できる教育環境の創造を図ります。令和5年度に基本設計、令和6年度に実施設計、令和7年度から8年度で校舎等の建設工事を予定しています。

次に、2つ目の原則「まちづくりの充実」の分野でございます。

1点目の担い手確保・育成事業につきましては、地域の農業を担う中心的な農業者や次世代を担う農業者へ、経営発展の支援といたしまして、農業用機械・設備投資に対しての補助や次世代を担う農業者に、就農直後の経営支援として資金を交付するとともに、農地の集約を促進させるための新たな補助金を創設しました。

2点目は企業誘致促進事業でございます。

先に述べましたとおり、新規企業の誘致や産業用地の確保などに取り組んでおりますが、その取組みを推進するため、企業の本市への立地可能性や条件等のニーズ調査を行います。また、TSMCの県内進出の影響を考慮しながら、現在造成されている玉名三ツ川産業団地への効果的な誘致活動を行います。

3点目は新玉名駅周辺整備事業でございます。

新玉名駅周辺整備事業につきましては、商業施設等の立地を促進するため、良好で適正な土地利用の検討や新玉名駅周辺商業施設等立地促進奨励金の創設、民間事業者との協議を進めてまいりましたが、コロナ禍に加えて、原油価格や物価高騰などの影響を受け、事業者の動きが慎重になっている現状があります。しかしながら、継続して誘致活動を進めながら、事業者の進捗状況に応じて、インフラ整備や新玉名駅周辺商業施設等立地促進奨励金の活用促進などを行う予定としており、企業が進出しやすい更なる環境づくりに努め、県北の玄関口としてふさわしいまちづくりを進めてまいります。

4点目の「まちなか未来プロジェクト」でございますが、これは、新たなプロジェクトとして動き出したもので、少子高齢化による人口減少が進む中で、まちの中心部である在来線玉名駅と駅周辺エリアの再整備、旧庁舎跡地の活用、各商店街や温泉街など中心市街地全体を俯瞰したグランドデザイン(全体構想)を描いて、生活する多くの人が暮らしやすい居心地の良いまち、笑顔があふれるまち、そんな魅力あるまちづくりとまちの活性化や賑わいの創出を目指します。

次に、3つ目の原則「行政運営の進化」の分野でございます。

1点目、自治体DX推進事業でございますが、業務の効率化などの業務改善はもちろんでございますが、住民サービスと利便性の向上を図ることを目的としております。職員が行っていた定型的な業務をAI活用や自動化することで、待ち時間の短縮や正確性の向上を図ります。また、玉名市公式LINEをカスタマイズし、問い合わせや手続きがオンラインで24時間可能になるほか、電子申請の導入で住民の利便性の向上を図ります。いずれも、順次対応可能な業務を増やしていく予定であり、「持ち運べる市役所」を実現してまいりたいと考えております。

2点目、コンビニ収納・キャッシュレス決済導入事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止と市民の皆様の利便性の向上を図るため、住民税、固定資産税、軽自動車税、国民健康保険税、市営住宅使用料などのコンビニエンスストアでの納付及びキャッシュレス決済を令和5年度より開始いたします。

3点目、ふるさと納税推進事業でございますが、全国各地から玉名市を応援しようとたくさんの方々からの寄附金が寄せられており、本年度も、昨年度に引き続き10億円を超える見込みであります。また、企業からの企業版ふるさと納税も複数寄せられておりまして、この場をお借りいたしまして、心より御礼申し上げたいと存じます。

市内事業者の皆様からの魅力ある返礼品の提供を通じ、より一層の寄附を目指すことで、地域産業の活性化と自主財源の確保を図るとともに、PR活動による寄附者を含む関係人口の創出、拡大を目指します。

以上、令和5年度当初予算案につきまして主なものをご説明申し上げましたが、あわせて令和4年度補正予算案につきましてもご説明申し上げます。

令和4年度補正予算は、本年度予算の決算見込みによる調整が大部分でございますが、国の「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」に基づく令和4年度第2次補正予算に対応した予算等を計上しております。

主なものといたしまして、物価高騰の影響を受ける私立保育所や認定こども園などへの光熱費・燃料費等の支援と、小中学校21校に対し新型コロナウイルス感染者等発生時における感染拡大抑制のための物品購入費等の対策経費を計上しています。

以上、新年度におけます予算編成に関する考え方と主な事業内容、さらには、補正予算について述べさせていただきました。

最後になりますが、先ほども申し上げましたが、コロナにつきましては、5類移行に伴い、制限等は緩和されるものの、完全に終息したわけではございませんので、引き続き、「ウイズコロナ社会」に即した対策対応に努めてまいります。そして、私の理念であります「市民の笑顔が人を呼び込むまち、笑顔をつくる10年ビジョンのまちづくり」として、常に10年先を見据えた政策立案をおこない、その政策実現に向けて職員一丸となって努力してまいる所存です。これからも、市民の皆様の声にしっかりと耳を傾けながら、取り組みを進めてまいりますので、引き続き、議員各位におかれましては、御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

議案の内容につきましては、このあと提案理由の説明の中で、それぞれ申し上げさせていただきます。今議会提案の予算及び案件に対しましては、充分にご審議いただき、いずれも原案通りご承認を賜りますようお願い申し上げ、開会にあたりましてのご挨拶とさせていただきます。


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