令和5年6月5日(月曜日)

おはようございます。

令和5年  第2回  玉名市議会定例会の開催にあたり、議員の皆様におかれましては、御多忙の中、御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。

はじめに、玉名の初夏を彩る「第31回  高瀬裏川花しょうぶまつり」が、先日まで開催されておりました。本年も一段ときれいに咲き誇り、5月27日のメインイベントも含め、期間中には、例年以上に、玉名市内外から、多くの皆様にお越し頂き、楽しんでいただいておりますことに、大変うれしく感じているところでございます。

これも、先月8日に、新型コロナが感染法上、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられたことによる影響で、人の動きが活発化したものと思われます。

コロナの再流行に対する不安の声もあることは事実でありますが、コロナに翻弄された日々が過ぎ去り、観光・宿泊、飲食などで多くの人出が見られ、活気が戻ることを大いに期待しているところであります。

そのコロナの5類移行後の感染対策につきましては、各自の判断に委ねられましたが、「脱マスク」については、一般的に慎重な傾向が見受けられます。市役所関連においても、窓口対応時などにおいては、マスクの着用を当面継続し、段階的な対応を図ってまいりたいと考えておりますが、公共施設利用の一部制限につきましては、解除し、通常どおりといたしております。

しかしながら、感染が急拡大している時期や重症化リスクの高い方が多い場面など、時期や場面によっては、感染対策を強化していくことも必要と考えております。

学校等においても、各学校による判断となりますが、基本的には文部科学省のマニュアルに沿った対応としておりますので、平常時のマスク着用や自宅での体温チェックは求めないことといたしております。

一方で、コロナ禍におきまして、あらゆる教育活動が制限されたことで、学校の役割について再認識する機会になったと感じています。GIGAスクール構想によるデジタル化が大きく進展。また、学校行事などは、それまで慣例的に行われていた様々な取組、そして行事ごとが、真に児童生徒の教育上必要な部分を精選する、重点化が進められていくことになると思っております。

これからは、本当の意味でのコロナとの共生社会を確実に進めていく必要があり、単にコロナ前に戻るということではなく、ここから新たなスタートという気持ちで、地域の活性化、市の発展に向けて、取り組んでまいりたいと強く考えているところでございます。

話は変わりますが、うれしいニュースとして、先月の玉名市水産連絡会議の中で、5年ぶりにアサリを出荷したとの報告がありました。昨年2月の産地偽装問題から約1年半。漁協や地元漁民の皆様の資源と信頼の回復のための取り組みが、少しずつではありますが実を結んでおります。

また、本年1月の寒波に伴う暴風雪による、のり養殖被害につきましても、先月、被害数量が確定いたしました。県全体の被害総額は4億4,000万円。そのうち本市での被害額は約5,500万円。ノリ網の破れ、約7,400枚、支柱の折れ、約1,570本の被害を受けていることを確認いたしました。

それによりまして、漁業者支援策をまとめさせていただきましたので、本議会に補正予算を上程させていただいております。

このような自然災害、コロナ禍、燃油価格や資材等の物価高騰のあおりをうけ、本市の基幹産業である農業・水産業は大変厳しい状況下にあります。そのために、経営の安定化や生産基盤の強化は、喫緊の課題として捉え、支援策等の施策を進めてまいります。

さて、最近では、石川県能登地方における震度6強の地震をはじめとして、国内あらゆるところで地震が頻発している状況です。また、先日は、愛知県や静岡県を中心に、局地的な豪雨をもたらす「線状降水帯」が相次いで発生し、記録的な大雨に見舞われております。ここで、犠牲となられた方々に哀悼の意を表しますとともに、被害にあわれました皆様に心よりお見舞い申し上げます。

このような地震に、風水害など、大規模な自然災害が毎年多発しておりますが、これからまさに梅雨、そして台風シーズンを迎え、水害をはじめとした災害に対する警戒が必要な季節となりました。

5月14日、玉名市において、和水町長様をはじめ、菊池市、山鹿市、熊本市の職員、国土交通省、熊本県、議員各位、そして各水防団などで編成する水防班が一堂に会し、「菊池川水防演習」を実施し、大雨時などの対処について訓練を行いました。

また、5月26日には、玉名市防災会議を開催し、市民の尊い生命と財産を、災害から守るため、本格的な出水期を迎えた、この時期の大雨情報などに細心の注意を払い、お互いの連携を強化し、防災体制等の確立に努めてまいることといたしております。

引き続き、防災・減災につきましては、常に危機意識をもって、取り組んでまいる所存です。

最後になりますが、今議会では、主に、物価高騰対策として、生活支援や農水産業の経営支援に関連する予算等の議案を計上いたしております。議案の内容につきましては、このあと提案理由の説明の中で、それぞれ申し上げさせていただきますので、充分にご審議いただき、いずれも原案どおり、ご承認を賜りますようお願い申し上げ、開会にあたりましてのご挨拶とさせていただきます。