令和5年9月定例会 招集あいさつ
令和5年9月1日(金曜日)
おはようございます。
令和5年 第3回 玉名市議会定例会の開催にあたり、議員の皆様におかれましては、御多忙の中、御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
まず、先月9日に、本市市議会議員の田畑久吉様がご逝去されましたことに対し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
市町合併を挟み、連続8期29年、旧玉名市から新玉名市の市議会議員として、すぐれた見識と熱意を持って市政発展に尽くしてこられました。
その情熱と、ひたむきな郷土愛は、永眠されるその時まで、持ち続けておられたことと思います。
惜別の情は尽きませんが、ここに故田畑議員の幾多の御功績、御遺徳をしのび、謹んで哀悼の意を表し、衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。
さて、毎年9月は「世界アルツハイマー月間」であります。ご承知のとおり、本市は「認知症に日本一理解のあるまち」を目指して、認知症の予防と共生社会の実現に向けて重点的に取り組んでおります。高齢化が進み、長寿大国となった日本で、誰もがなり得るかもしれない認知症であります。認知症を自分事として捉え、みんなで認知症について考え、理解を深める機会として、様々な啓発活動を行ってまいりたいと考えておりますので、議員各位におかれましても、ご協力を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
それでは、最近の市政の動向について御報告申し上げます。
本年も、災害が多発する時期が到来しております。6月30日からの梅雨前線による大雨や、台風6号、7号と相次いで、大型で強い台風が九州、西日本を中心に襲い、各地で甚大な被害が発生いたしました。
本市においても、大雨に伴う被害が発生し、本議会に災害復旧費を計上しておりますが、台風6号の接近においては、幸いにも大きな被害はありませんでした。
しかし、現在もトリプル台風が発生しておりますように、まだまだこれからも台風が発生しやすい時期は続きますので、引き続き十分な警戒を行わなければなりません。
台風などの動きは予測ができるところですが、暴風、大雨、突然の集中豪雨、線状降水帯の発生は、人命を含めて深刻な被害を引き起こしています。私たちは、常に風水害・土砂災害の危険にさらされているという、危機意識を忘れずに災害に備えなければならないと考えるとともに、市民の皆様にも、災害から身を守るために、また家族の安全と財産を守るために、日頃から防災への関心を高めていただいて、避難に対する早めの判断や行動をお願いしてまいりたいと考えております。
そこで、防災啓発活動の一環として、来週9月9日(土曜日)、「救急の日」に、ここ市役所の駐車場や勤労者体育センター、市民会館会議棟を会場に、「玉名市防災訓練」と「たまな防災・リスコンフェス」という、「産学官民」連携の体験型防災イベントを同時開催いたします。
防災訓練においては、玉名中学校校区の区長様方にご参加いただき、避難訓練や災害対応業務の訓練、地区防災計画の作成などについての研修会の開催。そして、防災・リスコンフェスでは、体験型の防災イベントとして、様々な体験コンテンツを用意し、いろいろな体験を通じて災害時のリスクコントロールをみんなで考える機会を提供したいと考えております。今後も、地域の安全意識を高め、災害時の対応能力の向上を目指し、防災活動や防災意識の普及に取り組んでまいります。
次に、企業誘致・産業団地についてですが、TSMCの進出、コロナ禍における環境の変化を捉えながら、アフターコロナにおける地域経済の活性化を実現するべく、企業立地を推進しているところでございます。
このたび、「ベストアメニティ株式会社」様が、本市岱明町開田にある玉名工場の敷地内に、ペットフードの新商品製造のための第2工場を増設されることを受け、7月3日、立地協定を締結いたしました。計画では、8月に着工され、建築面積約3,372平方メートル、投資金額20億円、新たな採用従業員数、82人という、大規模の工場進出となり、まさに、新たな雇用創出と地域経済の活性化に貢献いただけるものと、大変期待をいたしているところでございます。
また、官民連携による玉名三ツ川産業団地につきましても、整備完了に向け着々と進められている中、分譲区画9区画のうち、5区画について、すでに予約の申し込みがあっており、残りの区画についても、多数の問い合わせを頂いているところでございます。そして、先月の8月4日、産業団地への進出、第1号である「九州プラスチック工業株式会社」様の工場新築工事の着工式がございました。
これからも、このような企業用地の受け皿を活用しつつ、企業誘致を強力に推進してまいりたいと考えております。
次に、こちらも今議会の補正予算に計上をさせて頂いておりますが、台湾との連携交流事業のひとつとして、マラソン・スポーツ交流を始めます。5月に台湾を訪問した際に、交流連携について、関係者の方々にお話をさせて頂いたところでありますが、このたび、台湾、桃園市の桃園国際シティハーフマラソンと、本市のいだてんマラソン・横島イチゴマラソン、金栗杯ハーフマラソンの、マラソンに関する交流連携協定を12月に締結する運びとなりました。
お互いの地域から選手が参加しあうことで、両地域の交流がますます盛んになり、交流人口や関係人口の増加を図り、様々な分野において波及し、発展していくことを期待しております。
次に、公共交通の乗合タクシーの運行になりますが、本年4月より、天水地域を運行開始したオレンジタクシーの運行エリアを、10月より玉南地域まで拡大いたします。当初計画では、来年の令和6年4月を目標に玉南地域への拡大について進めてまいりましたが、天水・伊倉地域内を運行する産交バスの路線廃止に伴い、前倒しして拡大実施いたします。
これにより、しおかぜタクシー、いちごタクシー、いだてんタクシー、オレンジタクシーと市内全域を網羅した公共交通体系が構築できました。交通不便地域の住民の皆様の通院、また買い物など、日常生活における移動手段の確保と、市内各地域と市中心部をつなげることで、公共交通ネットワークの充実を図り、交通結節点である在来線玉名駅を中心とした市街地の活性化、都市機能の強化、ひいては、にぎわいのあるまちづくり、「まちなか未来プロジェクト」の取り組みにつなげてまいりたいと考えております。
最後になりますが、今議会では、主に、物価高騰対策として、学校給食の食材費など物価高騰分の支援や、豪雨災害関連復旧事業費、台湾との交流事業費などの議案を計上いたしております。議案の内容につきましては、このあと提案理由の説明の中で、それぞれ申し上げさせていただきますので、充分にご審議いただき、いずれも原案どおり、ご承認を賜りますようお願い申し上げ、開会にあたりましてのご挨拶とさせていただきます。
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