石井了介展 夢中になって絵をかいていた
企画展「石井了介展 夢中になって絵をかいていた」
日本画家・版画家として活躍した石井了介は、玉名郡南関町の町政に長く携わった石井貴道(きどう)の長男として、明治31年(1898年)、南関町に生まれました。貴道の姉しけは、詩人北原白秋の母であり、白秋は了介の従兄になります。
父の手ほどきを機に、幼い頃より絵を描くことに親しんでいた了介は、旧制玉名中学校(現県立玉名高校)を卒業後、京都市立絵画専門学校(現京都市立芸術大学)、東京美術学校(現東京藝術大学)に進学し、日本画を専攻します。また、従姉の夫である洋画家・版画家山本鼎(かなえ)らの紹介により、日本画家平福百穂(ひらふくひゃくすい)のもとに入門し、さらなる研鑽を積みました。なお、山本鼎からは木版画の技法を学んでおり、その版画作品は、後年、日展に10回も入選するなど了介を代表する仕事となります。
本展では、了介の残した美しく味わいのある日本画をはじめ、挿絵を担当した児童書、そして後半生を捧げて取り組んだ版画作品を展示し、その豊かな画業をご紹介します。
《牧馬》
《夕月》
会期
令和3年7月17日(土曜日)から8月29日(日曜日)
会期中の休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
7月24日(土曜日)、8月10日(火曜日)
開館時間
午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
会場
博物館企画展示室
観覧料
一般300円(20人以上の団体料金210円) 大学生200円(20人以上の団体料金140円) 高校生以下無料
※障がい者は、障がい手帳等の提示による減免あり
主な展示資料
日本画:《蘆雁》、《牧童》、《夕月》、《早苗饗(さなぼり)》など
版画:《仁王門》、《岩戸神楽》、《牧馬》など
当館学芸員によるギャラリートーク
7月25日(日曜日)、8月22日(日曜日)いずれも午後2時から20分程度
定員10人(申込不要、先着順)
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