企画展 「マラソンの父・金栗四三 -25万キロの人生-」
平成12年秋、日本マラソンの父金栗四三の遺品が、生まれ故郷である三加和町と玉名市に寄贈されました。金栗四三は、マラソン選手として3度の世界新記録を樹立、第5回オリンピックストックホルム大会(日本人初出場)、第7回アントワープ大会、第8回パリ大会と3度のオリンピックに出場、箱根駅伝の企画、女子体育の普及に努めるなど、生涯にわたってスポーツの振興・発展に力を注ぎました。玉名市では、毎年3月に金栗翁の功績を称えて、金栗四三杯玉名ハーフマラソン大会が開かれます。大会開催時期にあわせて遺品を展示し、玉名市名誉市民である金栗四三翁を顕彰し、翁の25万キロのマラソン人生を紹介しました。とくに、オリンピック出場からスポーツ振興に寄与してきた金栗翁の生涯にわたる資料を、はじめて一括展示できたことは、大変意義深いことです。
第5回オリンピックストックホルム大会開会式入場行進の様子です。写真左で国旗を持ち行進するのは短距離出場の三島弥彦、中央のプラカードを持っているのが四三です。今と違い、プラカードには「NIPPON」と表記されています。これは「JAPAN」という英語表記を嫌った四三の案で、このあとの出場大会からは「JAPAN」と表記されました。日本人初のオリンピック出場は、三島と金栗の2人でした。
ストックホルム大会前より高師近くの足袋屋「ハリマヤ」に依頼し、足袋の改良に取り組みました。凹凸のあるゴム底をつけた「金栗足袋」が完成。これは、戦後まで多くの選手から用いられました。
展示期間
平成14年3月5日(火曜日)〜平成14年4月21日(日曜日)
チラシ
※過去の企画展の為、チラシに掲載の情報の内、概要・趣旨などのみ記載しております。
図録
購入方法については刊行物のご案内をご覧ください。
金栗四三関係企画展
「マラソンの父・金栗四三 -25万キロの人生-」 平成14年3月5日〜平成14年4月21日
「金栗四三展」 平成24年6月23日〜平成24年9月2日
企画展以外でも、博物館では例年3月の金栗四三杯玉名ハーフマラソン大会の時期に合わせて金栗四三展を開催しています。
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