企画展 「大宰府と肥筑の寺院 兼任国司道君首名の役割」
古代の玉名郡衙に関する遺跡の発掘が行われ、郡倉や寺院、そして港と郡衙道などの存在が確認されています。玉名の郡司の日置氏は、寺院の設立や郡衙の整備を行いますが、その背景には国司「道君首名」が関係していたといわれています。首名は肥後国と筑後国の国司であり、灌漑治水を盛んにおこなったり、農耕の技術・家畜の飼育方法を「百姓」に指導して利を与えたとあり、のちに神として祀られるようになりました。首名の活躍を広く紹介するため、今回の企画展では、大宰府・観世音寺、肥後・陳内廃寺・立願寺廃寺、筑後・井上廃寺の古代の出土瓦の変化や、首名を祀る神社、伝承に関する展示を行いました。首名が赴任した時期に大宰府・観世音寺の影響を受けて再建された寺院が井上廃寺、陳内廃寺、立願寺廃寺などです。
肥後・筑後の両国には、今も首名を祀った神社や祠が数多く残っています。
展示期間
平成13年12月18日(火曜日)〜平成14年2月24日(日曜日)
講演会
「有明海側の支配をめぐって」国司首名の赴任
- 講師 田中 正日子(第一経済大学教授)
- 日時 平成13年12月23日(日)午後1時30分から
- 会場 博物館レクチャーホール
- 聴講無料
チラシ
玉名市立歴史博物館
〒8650016 熊本県玉名市岩崎117
電話番号:0968-74-3989
ファックス番号:0968-74-3986
ホームページ:https://www.city.tamana.lg.jp
開催時間
午前9時〜午後5時(入館は4時30分まで)
休館日
毎週月曜日および祝日の翌日
観覧料
一般300円(※210円)大学生200円(※140円) 高校生以下は無料 ※括弧内は20名以上からの団体割引
図録
平成13年12月18日発行 A4版白黒24頁 販売価格400円
購入方法については刊行物のご案内をご覧ください。
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